とっくに気づいているはずの問題(多分)
コロナ禍で売上が激減したので立て直したい、との相談を多く受けてきました。コロナで減ったことは間違いないでしょうが、コロナ禍が起きなければ増えていたのでしょうか。年計グラフを作成してみると、はっきりします。コロナによって問題が顕在化したのであって、コロナ以前から問題はあった。自社の必要性が見直されて顧客から淘汰された。というケースも多いです。
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コロナ対策の前に自社の事業の魅力を再構築、すなわち根本的な差別化に取り組むべきです。『福永雅文「中小企業のコンサル事例でわかる ランチェスター戦略〈圧倒的に勝つ〉経営」より』
『コロナで美容サロンが倒産 負債額約6億円』
民間の信用調査会社、JCNET(ジェイシーネット)によると、東京、宮崎で美容サロン「HeakaAVEDA」などを展開する有限会社ロニオンが東京地方裁判所から2022年11月1日、破産開始決定を受けた。
負債額は6億円と美容サロンとしては大型。美容室のほかネイルサロンなども経営していた。倒産理由は、長引くコロナの影響による。
2019年9月期の売上高は約6億円あったが、2021年9月期は約4億円に減少。コロナの影響で客数が大幅に減少したため。事業を縮小して対応したが、継続が困難と判断したという。
以上引用。
冒頭の内容は別に上記美容室のみに当てはまるものではないはずで、美容室全体の市場規模は2008年頃より微減して今に至ります。
つまりは、増加する店舗数で減少するパイを奪い合う現象が続いているのが美容室というものです。しかも、流行は技術の安売りとなっている。そして、コロナ禍となって輸入物価上昇によるコストプッシュ型インフレとなっている昨今であります。
これは何も美容室だけの問題ではなく、美容室と関わりのある美容メーカー、ディーラーにしても売上減少は避けては通れません。
冒頭にあるような内容は、別に外野から言われなくても経営者ならばとっくに気づいているはずの問題(多分)。
言うは易く行うは難しってやつでしょうか!?
だからこそ、あれやこれや、あの手この手で思い悩みながら日々を過ごし、そして、残酷なまでにこれといった成果も上がらず、効果も出ることなく・・・それでも何とか試行錯誤を繰り返して粘り強く取り組んだところが勝ち残っていくのではないかと。
その歩みを止めたところや一発逆転みたいなことを考えるところから強制終了となっていくんじゃないかと思う次第です。
月並みですが、日々の積み重ねに勝るものはないようだし(凡事徹底みたいな)、結果ってすぐには出ないけど、出すように毎日なにかしらを取り組まないことには話にならないわけでありまして。
今回取り上げた美容室も最後の最後まできっと足掻いたはずで、このような結果となってしまえば、周りは色々というでしょうけど、やっぱり内部の人間が一番辛いわけで、何というのでしょうか、私も他人事とせず私の会社がそうなるかもしれないし、ならないかもしれないし、自分に出来ること(仕事)を徹底してやるしかありませんね。
兎にも角にも現実は厳しくて残酷なものです。
鈴木祐「進化論マーケティング」
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