企業の差別化事例~メガネスーパー編
本日も福永雅文さんの「中小企業のコンサル事例でわかる ランチェスター戦略〈圧倒的に勝つ〉経営」の中で紹介されている企業の差別化事例を取り上げようと思います。今回は、メガネスーパー。前回のタニタの差別化事例は、企業理念による差別化によって事業を再定義しました。
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今回のメガネスーパーでは、顧客層の差別化。つまり、売る先を変えることによっての差別化です。
売り先、即ち顧客層を変えれば根本的な差別化になります。新市場の開拓や新需要の創出ができます。法人顧客から個人顧客へ、女性顧客から男性顧客といったことです。
では、メガネスーパーはどのようにして顧客層の差別化に取り組んだのでしょうか?
メガネスーパーは、メガネをスーパーマーケットのように安く売る価格破壊で1990年代に一世を風靡しました。
ところが、2000年代に入り、ユニクロと同様の製造小売モデルのメガネ店ジンズなどが市場参入することによって、事態は少しずつ変わっていきました。
それらは、ファッション雑貨店のような売り方で、仕入れ販売のメガネスーパーよりも安い。価格でとった客を価格でとられたようなことになり、メガネスーパーは経営危機に陥ります。
というわけで、メガネスーパーは2013年より再建が始まります。
まず、ベテラン社員の目の知識やメガネの技術を活かした「アイケアサービス」と自社の事業を再定義します。
メガネづくりの検眼は一般のメガネ店は10分程度ですが、メガネスーパーでは顧客が希望すれば1回3000円の有料で1時間以上もの時間をかけた検眼を行います。
そして、遠近両用世代のミドルとシニアをターゲット(顧客層の差別化)にして、高付加価値のメガネ店に生まれ変わります。
結果、ジンズなどの製造直売モデルと顧客層を差別化して再建を果たします。メガネスーパーは、顧客層の差別化によって事業を再定義したわけです。
リンダ・グラットン「リデザイン・ワーク 新しい働き方」
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