セコイ経営者もいるかもしれないけれど


衣料品店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは、年収を最大で4割引き上げる大幅な賃上げを決めたそうでありまして(羨ましいかぎり)。グローバル展開を精力的に進めるファーストリテイリングにとって思い切った賃上げで人材獲得競争を勝ち抜きたい狙いがあるという。

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「賃上げしたくても元手が…」 苦境の中小企業

大企業ではベースアップ(ベア)を含む賃上げの機運が高まっているが、日本の雇用の約7割を占める中小企業にとって賃上げのハードルは高い。原材料費など幅広いコストの高騰を自社の製品価格に十分に転嫁できていない中では、賃上げの原資を捻出するのは容易ではないためだ。

「売り上げがなかなか伸びない状況が続いており、賃上げをしたくても元手になる資金がなく、対応できない」。大阪府岸和田市で、家族を含めて従業員10人ほどの自動車修理会社を営む男性(53)はこう打ち明けた。

こうした中小企業は少なくない。「生産コストの削減で利益を出す工夫をしているが、原材料費や電気代などの高騰が経営を圧迫している」(東京工業団体連合会の舟久保利明副会長)という厳しい現状がある。(後略)


以上引用。


この記事に対するコメント欄で、以下のような指摘が私には印象的でした。


『賃上げは大企業では分配の問題でも、中小企業ではそもそも賃上げの原資となる利益がないので、言ってみれば成長戦略の問題であり、一口に賃上げといっても、全然状況が違うということ。』


会社にとってみれば、安定した需要が望めるかどうかは生命線だと思うわけです。安定した需要が望めるから、そこに投資することができる。そして、そのリターンがちゃんと返ってくる。

生産性を向上させるために投資が必要といわれますが、投資するインセンティブがなければ投資をするわけがない。そのインセンティブとなるのが需要というもの。

イチかバチかで経営なんてやれるわけありませんから。もちろん、どれだけ需要の望みがあるとしても実際にやってみなければ分かりませんが、それでも初めから明らかに負けることが分かっていて戦いを挑むバカもいないでしょう!?多分?

セコイ経営者もいるでしょうけれど、意外?なほど従業員にもっと還元したいと考えている経営者が多いような気もします。というかそう信じたいだけかもしれませんがね。





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