上手くいった人の話ほど当てにならない!?
「ライフ・シフト」によれば、テクノロジーの進化と長寿化の進展の組み合わせによって生まれる問題に向き合っていくには、「マルチステージ」の生き方でなければならないとのこと。マルチステージとは、年齢とステージを固定化せずにステージの移行を繰り返しながら長く働く生き方のこと。
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というわけで、私には一体どれだけの人間がそんな生き方ってできるんだろうか、と思う次第です。
そもそも、通用しなくなったとされる3ステージの生き方「教育→仕事→引退」でさえもできている人って少数でしょうから。
『87歳のプログラマーが講演「いくつになっても勉強が出来る」』
山形県勢懇話会の例会が19日、山形市で開かれ、87歳のプログラマー・若宮正子さんが「人生100年時代の学び方」と題して講演した。世界最高齢のプログラマーと言われる若宮正子さんは、58歳からパソコンを独学で習得すると81歳の時に、高齢者向けのゲームアプリを開発し、世界的に脚光を浴びた。
若宮さん
「スマートフォンは若者が若者のために作ったものだから、年寄りが楽しめるアプリは何もない。本体を私が開発することは出来ないけどアプリだったら誰かに頼んで作ってもらえばいいと思った」
また、人生100年時代と言われる高齢化社会の中で、勉強は若い時に焦らずに大器晩成型を目指すことを勧めていたという。
若宮さん
「私は80歳を過ぎてからやっと色んな仕事が出来て、やっと世の中のことがわかって、自分がいかに今まで何も知らなかったかということがわかった。いくつになっても勉強が出来るから若い時に焦らない。10歳の時には10歳の時しか出来ないことをやる。そういう時代になった方がいい」
このほか若宮さんは海外の事例も紹介し、高齢者がデジタルについて学ぶことのメリットを強調した。
以上引用。
この若宮さんは、「ライフ・シフト」によるところのマルチステージをまさに実践している人ってことなんでしょうか!?
さて、スーパーエイジャーをご存知でしょうか?
スーパーエイジャーとは、80歳以上でありながら、数十歳若い人たちと同じ認知機能をもっているご老人たちのこと。この若宮さんは、まさしくってこと。
ならば気になるのは誰もかれもがスーパーエイジャーになれるのかってことです。
もちろん条件のようなものがございまして、詳しくはスーパーエイジャー関連の書籍を当たって頂くとして、ざっと説明すると、ゆるい趣味ではなくて、ちょっとキツイぐらいの運動や勉強を続けないと、スーパーエイジャーにはなれないそうだとか。
若宮さんは、記事によれば58歳からパソコンを独学で習得するようになった、とあります。
というか、そもそも58歳までにどのような生き方、つまり、どのような負荷のかけ方をしてきたのか全く分かりません。
あくまでも憶測ですが、58歳までも負荷をかけた勉強なり運動なりをしてきていたはずで、そうでなければパソコンをはじめるもんなんでしょうか?
58歳から現在の年齢までも継続する学びがあったはずで、以上のような部分がごっそりと抜け落ちて、「いくつになっても勉強が出来る」とか「人は何歳からでも変わることができる」って言われてもねぇ。
自分で生き方を割と決めることができるような感じの日本では、マルチステージがどうのこうのっていうのもあくまでも一つの生き方のモデルというか提案のようなものでしょうから、そんなものにとらわれず、そして、他人に振り回されることなく生きることができればいいんじゃないのって感じです、私は。
ということで、上手くいった人の話ほど当てにならないと思っているひねくれものの私でした。
「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」
中野信子「努力不要論」
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