ノンコア業務はいずれなくなる!?


AIやロボットをはじめとするテクノロジーが進化し、人間にとって面倒な仕事(職)はすべてそれらに任せられるようになるといわれています(所謂、AIやロボットに仕事を奪われるということ)。確かにそうでしょう。ゆくゆくは。ただ、テクノロジーの進化が現在と未来の職に及ぼす影響を正しく理解するには、職(ジョブ)と業務(タスク)を分けて考えなければならい、と「ライフ・シフト」では指摘しておりました。

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あくまでもテクノロジーが担うのは業務であって、ひとつの職はいくつもの業務で構成されています。

自分の職が消失するリスクにさらされているかは、その職でどのような業務を実行していて、その業務のなかのいくつがテクノロジーに置き換わる可能性があるかによって決まるわけでありまして。

実際には、大半の職は複数のタイプの活動や業務によって構成されています。

度々、当ブログで書いているように「営業」のコア業務は顧客のニーズをうまく探り出し適切なタイミングで商品の提案を行うこととされています。なので、コア業務はテクノロジーには置き換わることは今のところはなさそう!?

それ以外の業務となると既にテクノロジーに置き換っているものもあります。しかし、それが属人的になってしまっている企業も無数に存在するのも事実かと思う次第です。多少、コロナ禍で変わったようですが・・・


行うことが多い"ノンコア業務"、1位は? - 2位「日報などのレポート業務」

BPOテクノロジーは1月17日、「会社員の業務実態調査」の結果を発表した。調査は2022年12月12日〜14日、20代〜60代のビジネスパーソン600人を対象に行われたもの。

まず、1日の業務時間において、本来自分が行うべき業務(コア業務)以外の業務(サブ業務・ノンコア業務)を行う時間について聞いたところ、約3人に1人(35%)が、30分〜5時間という結果となった。厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査」によると、1日の所定労働時間は企業平均7時間47分。所定労働時間における約10%〜60%はサブ業務・ノンコア業務をしていることが判明した。

さらに、「令和2年版 厚生労働白書」では、2019年の一般労働者(正社員・正職員)の平均時給は1,939円と公表されている。月給換算で約2万9,860円〜17万9,163円もの金額がサブ業務・ノンコア業務に充てられている実態が明らかになった。日々の業務の中で行うことが多いサブ業務・ノンコア業務については「調べもの、リサーチ業務」が44.9%で最多、次いで「レポート業務(日報など)」、「来訪者の受付・電話対応」と続いた。その他には「社内連絡用の書類作成」や「経理関連」などがランクインしている。(後略)


以上引用。


ということで、記事でいうところのノンコア業務もいずれはテクノロジーに置き換わっていくことでしょう。多分?

ということは、今後はコア業務がいかに杜撰な状態であるかが明確になっていくのでしょうかね。ノンコア業務に時間を削られてコア業務が出来ない、なんていう言い訳もできなくなることでしょうし。

ちなみに、コア業務で高い成績を上げられる人は、ノンコア業務のレベルも高いことが多いようなので、隠れ蓑的な業務がなくなるのは誰得かを考えると、企業にとっても働く人にとっても何を見据えて仕事をするかはよくよく考えた方が身のためなのかと思うわけです。

ノンコア業務がテクノロジーに置き換わるとは、与えられた仕事がなくなる、と同意であるということです。

あなたしか出来ない仕事って何ですか?が問われているんでしょうかね?





リンダ・グラットン「リデザイン・ワーク 新しい働き方」





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