何故か集客だけはしようとしない


美容室の売り上げアップのテコ入れの定番といえば、新商品(店販売)と(新業務用剤の)新メニューによるキャンペーンからの単価アップ。新商品からの新メニューへとつながり、それを新規客でお試し(サービス)後、既存客(とくにVIP客)で料金化という流れ。既存客が一巡する間は売り上げアップするも二巡目はなし。また、売り上げが低迷すればこれの繰り返し。

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最近では、ECサイトでの物販の強化なんて話も聞きますが、本質的には同じでしかありません。

売り上げアップには、新メニューか新商品(店販)で既存客からの単価アップということ。

上記は、個人美容室ではなくスタッフ数多め美容室でとくに顕著な行動かと思います。

そして、何故か、集客に力を入れようとしない、やったかと思えば予約サイトにわざわざ高いカネを払うか効果のない宣伝を一時的に行うのみ。

もちろん、確かな技術と接客により信用を獲得し新規客を高確率でリピーターに持ち込み、更に、そのリピーターからの紹介を貰えることが一番の理想であることはいうまでもありません。

理想ではあるものの、私の知る限りの繁盛店ではその型にハマっているのもまた事実であります。


来期業況判断にコロナと物価高騰の影

景気動向等調査・業況判断理由
理容美容の業況は、好転、悪化、不変とさまざまだが、やはりコロナの影響がを尾を引いている。さらに物価高騰もあって見通しも判断がわかれている。日本政策金融公庫が2023年2月3日発表した生活衛生関係営業の景気動向等調査結果(2022年10~12月期、DI調査)・業況判断理由より。

業況判断理由:理容
今期判断理由
不変:コロナの感染者数が高止まりしており、新規客を含めて客足は伸びず、厳しい状況が続いている。(和歌山県)
悪化:コロナ等の影響でお客さまの来店回数が減少しており、光熱費等の値上がりも痛手である。(愛知県)

来期見通し
好転:行動制限が無く人の流れは回復しており、年末年始で外出機会が増えることで常連客の客足にも期待できる。(福井県)
悪化:コロナの長期化に伴う客足の伸び悩みに加え、物価高により採算の悪化も進んでいる。(兵庫県)

業況判断:美容
今期判断理由
好転:行動制限が無く人流が増えるなか、旅行やイベントへの参加目的の客数が増えている。また、松山市のプレミアム付商品券の利用も定着している。(愛媛県)
悪化:コロナが続き、外出の頻度が上がらないことや、物価高も相まって美容室に来店されるサイクルが長くなっている。(岐阜県)

来期判断見通し
好転:年末年始の行動制限が無いことから、初詣や成人式、冠婚葬祭などでの美容・着付け需要が増えることが期待できる。(京都府)
悪化:物価高騰の影響を受け、パーマやカラーの注文が少なくなり、客単価の低下が著しい。(沖縄県)


以上引用。


記事にあるように行動制限解除となり、つまり、不要不急のイベントとされるものが復活してきて、そのイベント参加のために理美容室を利用する人が増えているのは事実でしょう。

しかし、それにも関わらずその恩恵のようなものが受けられない理美容室もあるのもまた事実。

客層が違うといってしまえばそれまでですが、それが分かっているのならば行動するしかない。

ていうか、何故行動しないのか?不思議でなりませんが。

ということで、経営の取り組みとしてやるべきことはシンプルで、(失客を抑えつつ)集客しかないと思っている私です。

美容室が世の中のニーズに支えられていた時期はとっくに終わっているので、とにかく一人でも多くのお客さんを呼び込むにはどうすればいいかを徹底的に考え、行動するしかないないと思うのですが・・・





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