自分にできる努力を
美容室の仕事は、あくまでもまだ“人”がヤルわけです。機械がや
る量産体系はとれないわけです。ならば、差別化・高付加価値の
商品(技術)でなければ、お店は伸びないのです。
人が生産の柱になるような美容の技術の場合、生産性が低いわけで
すから、価格・値段は相対的に上がらなければならない。ところが
実際は、安売り・値下げをやってしまっている。
となるとお客からしてみれば、同じ技術である場合、価格・値段が
安い方に流れるのは当然です。
ですが、安さ故に、今度は利益が取れないし、スタッフも雇えない
となる。人手不足にもなる。店側も人が集まるような事をやらない
し、やれない。
美容室の課題として「客数の減少」がよく言われます。実際にお客
の数は減少していくでしょう。少子高齢化により、日本の人口は減
少していくわけですから。絶対数が減るわけですからね。
それよりも課題となるのは「お客の周期来店率の変化」が起こって
いることです。
つまり、1ヶ月に1回来店する人が、いつの間にか、1ヶ月半にな
って、2ヶ月になって・・・という感じです。
1ヶ月に1回の来店ならば、年12回。それが、2ヶ月の来店周期に
なると年6回。即ち、6人失客と同じ意味なんですね。
まあ、お客の節約志向による影響かと思っていましたが、事態が深
刻だなと感じたのが、ヘアカラー専門店が出している資料によると、
平均来店周期が、“あの値段”で“1ヶ月半”なんだそうです。
日本はデフレですから、美容に対する支出がシビアになっていると
いうことでしょう。節約する部分をどこにするかの問題ですからね。
しかも、去年でしたか?エンゲル係数の上昇がニュースになったの
も。これで、10月に消費税率を10%にしたらどうなるかは明白です
よね。
誰かが言っていましたが「消費税というのは、消費に対する罰」と。
消費する度に、罰金を払っているって・・・
まあその話は置いといてですね。
考えようによっては、これから何があるかは、政策的には大体分か
っているわけです。ではどうするかを自分なりに考えていけばいい
のです。
自分の努力で変えられる部分と自分の努力ではどうすることも出来
ないことがあります。
ならば自分の努力で今以上に良く出来る部分は、しっかりと努力す
るしかありません。
ただそれだけの話です。
今月お勧めの一冊。
朽木誠一郎さん「健康を食い物にするメディアたち」です。
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