値段はどうやって決まる?
今年の4月より残業規制が開始されます。それと同時に、改正出入
国管理法が始まります。10月は、消費税率が8%から10%へ。また、
東京五輪のインフラ整備も終了します。
日本の経済的には、あまりよろしくないことだらけのような気がし
てなりません。特に、消費税率の引き上げは。
で、昨年末から今年に入ってから美容室でも料金の見直しの話が出
てきています。
美容室は、個人経営が多いので、技術料金に対しての消費税は、割
とアバウトなお店が多いのです。しかも、店販商品でも税抜き価格
で販売していたりするところもありますからね。
さて、村上世彰さんの著書「いま君に伝えたいお金の話」より読ん
だ話は以前も記事にしました。こちらを参考にして、「モノ・サー
ビスの値段はどうやって決まっているか」を改めて考えてみたいと
思います。
値段が決まるという話の前に、そもそもお金の機能とは何かを知る
必要があります。
お金には3つの機能があります。
① 何かと交換できる
② 価値をはかることができる
③ 貯めることができる
つまり、価値をはかることができるということです。価値をはかっ
て値段が決まるということですね。
価値を決める材料は何があるでしょうか?
もっと言えば、値段を決める材料は何があるでしょうか?
結論から言うと、ありとあらゆる事柄が材料になり得ます。どれか
一つっていうわけでなありません。もちろんですがね。
例えば、同じモノでも種類によって値段は多様です。買う場所によ
っても違う。値段は、他のモノの値段とも密接につながりがある。
季節や気候の変化、工場の場所、使う素材、あるいは人々の関心、
好きなモノの変化、人気のあるスターが持っていたからなど、あり
とあらゆる理由が複雑にからみ合っています。
長い間値段の変わらないものもあれば、毎日のようにどんどん値段
が変わるものもある。そしてそういうことは、全てに理由があって、
そうやって世の中は動いています。
モノの値段が決まる仕組みはいくつもあるでしょうが、とくに重要
なのが需要と供給の関係です。
どれだけの需要があってどれだけの供給ができるか。
需要が高くて供給が低ければ、値段は上がります。逆に、需要が低
くて供給が高ければ、値段は下がります。
“何を当たり前の事を”と思った方もおられるでしょうが、こうい
うとんでもなく当たり前の事が一番大切なのです。
値段を決めるときに考えるべきは、需要と供給です。
さて、消費税率が変わるということで、値上げを決めるお店も出て
くるでしょうが、“便乗値上げ”なんて言われないように注意した
いものです。
また一方では、値段を決めるときの考え方として、需要と供給なん
て度外視して値段を決めなければいけません。これが出来るのは、
商品を一から造った人間です。全ては価値観の問題です。
商品を造った人間のみぞ、その商品の価値を知り得るわけですからね。
他人の意見に左右される必要はないでしょう。
村上世彰さん「いま君に伝えたいお金の話」
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