あえて恥部を晒す
『呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする』
ご存じの方も多いかもしれませんが、これは、夏目漱石「吾輩は猫である」からのあまりにも有名な名言。営業を仕事にしている私としても、表面だけで人を判断しないようにしたいものです。
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どんな人でも何かしら悩み、葛藤、問題を抱えながら日々を過ごしているもので、それがにわかには解決できないものであることなど十分過ぎる程分かっているものの、時には誰かに聞いてもらいたいのも人というものでありまして・・・
『「職場で悩みを相談できない」約6割 理由の半数を占めたのは?』
個人向けのキャリアコーチング事業「キャリスピ」を手掛けるGOAL-B(東京都品川区)は、「仕事やキャリアの相談に関する実態調査」を実施した。67%が、職場で仕事やキャリアの悩みを気軽に相談できる人がいなかった。職場で相談できない理由1位は「上司に相談しにくい」だった。
職場で仕事やキャリアの悩みを気軽に相談できる人がいるか質問したところ、「いない」が67%、「いる」は33%だった。男女別に見ると、男性は「いない」が72%と女性(62%)を10ポイント上回った。「いない」と回答した男女401人に、気軽に相談できない理由を尋ねた。46%が「上司に相談しにくい環境」と答え、約半数を占めた。以下、「同僚に相談しにくい環境」(35%)、「連絡が取りにくい」(25%)と続く。仕事やキャリアについて、最初に相談したい人を質問したところ、1位は「友人」(24%)、2位「相談したくない」(22%)、3位「家族」(21%)だった。上司や同僚は4%にとどまった。
以上引用。
このアンケートによれば、約7割の人が、職場で仕事やキャリアの悩みを気軽に相談できる人が「いない」となっています。
ホントなんでしょうか?そんなに言えないものなんでしょうか?
といいつつ、私もかつてはそうだったような気もします。
つまり、「いない」ということではなく、他人に悩みを「いえない」「いいたくない」が正解かもしれません。
そこには、他人に迷惑をかけたくない、どうせ分かってもらえない、ちゃんと聞いてもらえない、馬鹿にされるかもしれない、等々。
こんな感情に支配されてしまっているのではないかと。
相手に対して相談しにくいわけではなく、勝手に自分が相談しない、したくない状況を作り出しているようなものでしょう。要するに、相手のせいにしているという。
とはいえ、職場環境によっては、ホントに何もいえないはあるはずなので、まあ、ブラックってやつですね。そうであれば、そう気づいているならば、一刻も早くそれこそ誰かに相談するべきでしょう。もちろん、外部の人間に。
まあ、悩みといったものは恥部を晒すようなものに捉えてしまうので、誰彼と相談できないものなんでしょう。
自分では恥部なんて思っていても周りは何とも思っていないのも事実なので、なるべく早い段階で恥部を晒すことの抵抗感をなくした方がいいと思う次第です。その方が、仕事もきっとうまくいくはずなので。
「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」
平野啓一郎「私とは何か―「個人」から「分人」へ」
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