2021年度のヘアケア市場
少子高齢化社会である日本ですが、加えて人口減少・長寿化、人口構造的には若い人よりも高齢者の割合がこれからも増えていくわけですが、ヘアケア市場も高齢化の進展に伴い、薄毛人口の増加、消費者のエイジングケアに対する関心の高まりなどを背景に、数年前(2015年)から堅調に推移するなんていわれておりました。
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『成長続くヘアケア市場、2022年度は5128億円の予測』
ヘアケア市場の拡大が続いている。
矢野経済研究所は2022年12月14日、ヘアケア市場に関する調査結果を発表した。2021年度の市場規模は、事業者売上ベースで前年度比109.7%の4977億5000万円。2022年度は同103.0%の5128億円と予測している。
前年度からコロナ禍が続くものの、徹底した感染予防対策で店舗は通常通りの営業を続け、経済活動が回復傾向になった。経済回復を背景に来店客数の増加や、育毛・発毛剤市場の好調があり、2021年度のヘアケア市場規模(毛髪業、植毛、発毛・育毛剤、ヘアケア剤市場の合計)は、前年度比109.7%の4977億円となり、コロナ前をも上回った。(後略)
以上引用。
『ヘアケア市場に関する調査を実施(2022年)』
結果的には、冒頭に書いたようにヘアケア市場は堅調に推移しているようです。
2019年よりも2021年が売り上げベースもアップしているのがポイントかと思われます。コロナ前よりもアップしたということ。落ち込んだのは、コロナ元年(2020年)のみ。
年度 出荷金額(百万円)
2019年 467,150
2020年 453,700
2021年 497,750
私が気になったのは、ヘアケア市場のカテゴリー別構成比。
ちなみにカテゴリーは、毛髪業市場、植毛市場、発毛・育毛剤市場、ヘアケア市場の4つに区分されております。
2015年と2021年の構成比を比較してみます。
2015年 2021年
ヘアケア市場 51.7% 50.7%
発毛・育毛剤市場 15.3% 25.3%
毛髪業市場 32.0% 23.0%
植毛市場 0.9% 1.0%
ヘアケア(市場)の意識は強いというよりも定番化しているようで、エイジングケアの観点からは発毛・育毛剤が今後伸びると数年前から指摘されていたのが現実のものとなったようにも考えられます。
いずれ生え変わるであろう髪の毛そのもののケアよりも、頭皮ケアに意識が向くのはむしろ当たり前なのかもしれません。
ただ、そのケアをどうやっているのというとモノで済ませているわけで、つまり、ホームケアですね。
エイジングケアの意識は高まるものの、ある部分では専門店を利用し、ある部分では自分でやってしまう、というのが定番化していくようにも思えます。
それでいくと美容室で店販を取り揃えていくのも自然の流れなのかもしれません。
アンドリュー・スティール「AGELESS(エイジレス):「老いない」科学の最前線」
モンティ・ライマン「皮膚、人間のすべてを語る」
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