資格(美容師)と年収
あり得ない?低価格を実現していた1000円カット(カット専門店)にしても、今では1000円カットではありません。一見するとその安さは消費者にとっては嬉しいものの、それを提供する側の人間はホントにうれしいのだろうかと思わずにはいられません。
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薄利多売はいつの時代にも存在していますが、ハッキリいって嬉しいのは消費者だけでしょう。
1000円カットを提供する側も見方を変えれば消費者です。もっといえば、美容室に携わる人間全てが消費者です。
消費者ですから消費します。消費するにはお金が必要です。
技術料金を低く設定しているわけですから入ってくるお金が少なくなるのは当然です。
ということで結果がこれ。
『理容・美容師の年収は145職種中134位』
「賃金構造基本統計調査」(2022年)より
理容・美容師の賃金は年収換算で145職種中134位だった。男女別では、男性理容・美容師は130位、女性理容・美容師は109位だった。厚生労働省が2023年3月17日に発表した「賃金構造基本統計調査」(2022年)による。従業者10人以上の規模のサロンに勤める理容・美容師が調査対象。
145職種の年収の中央値は461万7800円で、330万1400円の理容・美容師はそれより131万6400円低い。
男性では理容・美容師の年収は368万3600円で、中央値の493万8750円より125万5150円低く、144職種中130位。(男性職種には助産師がなく144職種)
女性では理容・美容師の年収は312万8700円で、中央値の374万7800円より61万9100円低く、145職種中109位だった。
国家資格が必要な割には賃金の低さが指摘される理容・美容師だが、「賃金構造基本統計調査」からも、賃金の低さがうかがえる。なお、理容・美容師より賃金の低い職種のなかには看護助手や看護医療系もあるが、最下位のクリーニング職や飲食物給仕従事者など生活衛生業の職種も下位に連ねている。
以上引用。
記事にある『国家資格が必要な割には賃金の低さが指摘される理容・美容師』ですが、資格と賃金は一概に結びつくものではありません。
結び付けたいのは、資格提供者だけでしょう。例えば、〇〇学校とか。
数年前に、というか度々美容業界では話題というか問題になるのが「無免許」です。
私が美容業界に入ったばかりの頃は、カリスマ美容師全盛で、全てではありませんが、無免許でやっている方もチラホラと。
結局は、資格を取得してからがスタートなわけで、その資格で何が出来るのかってことです。
年収云々をいうのであれば、資格を持ち出すのではなく、商売の在り方がどうか、つまり、美容室経営ってどうなんだってことが問われるべきかと。
商売ベースで美容室をやっているところって一体どれだけあるのかと思いますがね、私としては。
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