美容室の利用率と単価


店舗の増加傾向がどこまで続くのかは分かりませんが、相変わらず新規出店が目立つ美容室であります(あくまでも長崎での話)。単純な話でありまして、店舗運営なんてものは、お客さんがいなければ(来店と再来店)潰れるだけなのでありますが、これだけ多くの美容室が存在しているということはお客さんが来店していることを意味しているわけです。

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継続運営しているものの、もちろん実情は様々で、美容室以外にも何か仕事をしている方もいるでしょう(実際にいますし)。

人口減少が以前よりは多く語られるようになったように思うわけですが、とはいえ、これだけ多くの美容室が存在して成り立っていることを思うと、人ってまだまだ多いんだなぁと。

まあ、それはそうで明らかに人口減少が分かるようになるのは、まだ先のようだし、現実の人口問題では、減少というよりはその構造の変化なわけですから、まだまだ数で勝負できるような気もしないわけでもありません。

ですが、数で勝負しようとしても昨今の輸入物価上昇を考えると、否が応でも高単価路線にそろそろシフトしなければならないでしょう。

ただ、高単価路線は誰しも考えるところでしょうが、美容室のアドバンテージとして認知度があるように思います。

つまり、知らない人がいない。

「美容室」って知っていますか?と人に聞いて答えられない人っていないでしょう。

これ、当たり前と思うかもしれませんが、ビジネスではニーズが全てですから、知らないモノやサービスを売っていくのは難しく、知られているモノやサービスを売っていく方が割と簡単というか。

認知されるまでは売れないわけです。なので、美容室の場合、その認知させる作業がないのは強みであるといえなくもないのかなと。


女性の美容室利用率が上昇

NBBAサロンユーザー調査2023年
1年間に1回以上美容室を利用する女性(15-69歳)は91.6%いる。2021年までの3年間は漸減傾向にあったが、2022年は反転し上昇した。NBBA(全国理美容製造者協会)のサロンユーザー調査2023年(2022年調査)人口拡大推計より。

2022年調査は70歳代までを調査しており、15-79歳の女性の利用率は90.3%になる。NBBAは、年間1回も美容室を利用しない女性を481万人と推計し、仮にこれらの人が年5000円を美容室に支払うと、美容サロン業界全体で240億円の売上規模が拡大する、と試算している。年代別では、20代までの利用率は95.4%だが、高齢になるほど下がり、50代は90.4%、60代87.1%、70代84.5%になる

女性の美容室利用率は調査によって違いがあるが、85%~90%程度と推計される。これはネイルやエステ、アイビューティなど他の美容サロンが15%~20%程度なので、突出して高い。美容室市場が他の美容サロンより市場規模が大きいのは、基礎数値の利用率が高いから、といえる。それだけ必需品的なサービスともいえ、料金に対するユーザーの見る目は厳しい。


女性客の客単価は上昇傾向

NBBAサロンユーザー調査2023年
「最近の客単価」ともいえる「最近利用したサロンで支払った金額」は2022年までの5年間をみると上昇傾向にあるのがうかがえる。NBBA(全国理美容製造者協会)のサロンユーザー調査2023年より。対象は、年間3回以上美容室を利用した15~69歳までの女性。

2011年から2018年までは横ばいで推移してきたが、最近の5年間は上昇傾向がはっきりしている。平均すると毎年340円ほど上昇している。年代別でいると、20代が1万0015円で、調査開始以来初めて1万円の大台を超えた。50代までの各年代は前年を上回ったが、60代、70代は微減だった。なお前回調査から70代も調査しているが、70代は5797円と低く、15~79歳の平均は7943円になる。


以上引用。


この記事からも分かるように、美容室の認知度以上に利用率の高さが分かります。認知されなければ利用されませんからね。なんといっても、コロナ禍では美容室の位置づけは、「社会生活の維持に必要な施設」でしたので。

ただ、記事にもありましたが、美容室を利用していない人を呼び込めればこれだけの経済効果があるって話ですが、もう十分に呼び込めていると考えるべきだと思います。

そこに注力するよりは、利用している人にもっとニーズを満たすような取り組みに当てた方が賢明かと。

また二つ目の記事ではできれば、単価が上昇している理由を取り上げて欲しかったですね、私としては。

美容室側からすると単価の上昇は嬉しく思いますが、お客さん側からするとやはり利用を躊躇する理由にもなるというもの。

やはり、ある程度の価格帯で来店サイクルを短期化させるのがいいのでしょうかね?





リンダ・グラットン「リデザイン・ワーク 新しい働き方」




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