淘汰される人材と反新奇バイアス
「反新奇バイアス」をご存じでしょうか。反新奇バイアスとは、無意識のうちに未知の体験や見知らぬ情報に嫌悪感を抱く心理メカニズムのこと。「新しいものごとに触れることはいいことだ」と頭でわかっていても、現実では昔と変わらない行動を繰り返す人は珍しくありません。『鈴木祐「運の方程式」より』
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この反新奇バイアスについて、心理学者のジェニファー・ミューラーの指摘によれば、
『ヒトが新しいことを嫌うのは、新しい発想や行動には不確実性がともない、その不確実性を回避しようとするからだ。また、大多数の人は、新しい発想や行動が社会的に拒絶される可能性にも敏感に反応する』
とのこと。
未体験な行動の裏側には、必ず失敗のリスクが存在します。不確実性を避けたい心理が、無意識のうちに私たちを新たな体験から遠ざけているのでしょう。
ということを踏まえて以下を読むと多少見え方が違ってきます。
『AIの台頭で淘汰される人材の特徴 2位「受け身姿勢で行動」、1位は?』
IT企業経営者の約7割が、AIの台頭は2025年のビジネスシーンにおいて企業の存続に影響を与えると考えている。そんな結果が、ITサービス導入コンサルタントなどを手掛けるラフティ(千葉県市川市)の調査で分かった。AIの台頭によって、淘汰されると思う人材の特徴については、「新しいものに対する抵抗感が強い人材」が最も多かった。(後略)
以上引用。
「新しいものに対する抵抗感が強い人材」
前述の反新奇バイアスから考えると、基本的に大多数の人が淘汰される人材の特徴を持つことになるようですね!?
勿論皮肉ですが。
とはいえ、反新奇バイアスを放置していたら記事の如く淘汰されるわけで、淘汰されるは言い過ぎでもチャンスを逃すだろうことは簡単に想像できます。
ちなみに、鈴木祐さんの「運の方程式」では、反新奇バイアスに立ち向かうためのトレーニングがいくつか紹介されております。
まあ、今回の記事は経営者視点ですから、雇われる側も経営者を選ぶ時代なのでお互いに淘汰されないようにしなければならないのは言うまでもありません。
鈴木祐「科学的な適職」
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