あるDMの話


先日、ある美容室オーナーさんと使用している薬剤(ストレートパーマ剤)をどういった経緯で使うようになったかを聞いておりました。それはシンプルにDMがきっかけだったそうです。まあ、美容室に限らずですが(もちろん私の会社にも)、あらゆるDMみたいなものが届くものです。

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でも、何故か、そのDMは刺さったというわけでありまして・・・

オーナーさんが言うには、キャッチコピーが刺さったと。それが以下になります。(これを書くとどこのメーカーのものかわかってしまいますが)


『デリケートな“大人髪”のためのストレート』


その中でも“大人髪”の部分が刺さったそうで。

オーナーさんが感じたのは、「そうだよなぁ、髪の毛って年齢に応じて状態が違うはず。でも、なんで、そんな商品が今までなかったのだろう?」とのことで。

そこからはサンプルを送ってもらって、実際に試してみて、そして、良かったので取引が開始されたとう一連の流れ。

もちろん、キャッチコピーだけが良くて、中身の伴わないモノもありますが、今回の薬剤は中身も伴っていたのでしょうね。

たった1件の事例ですが、DMに対する見方・捉え方が私の中で変化しました。というか、刺さる宣伝を考えることは、当然ながら非常に大切であり、企業としてあるべき態度でもあるわけで。

ただ、今回の事例をもう少し掘り下げると、このDMが刺さったのはあくまでも美容師さんにです。美容室に来店するお客さんではありませんよね。

美容メーカー、ディーラーは、どこをターゲットにして「より刺さる宣伝」を考えるかであり、美容室に来店するお客さんに合わせているようで、やはり、商品を勧める美容師さんが気に入ってもらわなければ話にならないわけで。

しかも、美容師さんは、来店するお客さんに対して独自の見方があって、そこをどのようにメーカー、ディーラーが口出し?するかは考えものです。

かと言って、美容師さんだけに刺さるような宣伝をつくると、意外な程に足許を見られてしまうものです。

「なんだ、売るためにだけに商品を作りやがって」みたいな!?

ということで、他社さんの刺さる宣伝にちょっとやられた感が出てしまったある営業マンの話でした。





鈴木祐「進化論マーケティング」




阿部誠「サクッとわかるビジネス教養 行動経済学」





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