サンケアの目的が違うとはいうものの
米国では毎年7万6000を超える人がメラノーマ(皮膚がんの中でも予後が悪く恐れられている)と診断され、毎年約1万人が死亡しているといいます。幸い?日本人の皮膚にはメラニンが欧米人より多く含まれているので、紫外線が原因で生じるメラノーマはあまり多くないそうだとか。
人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。
『世界のサンケア市場比較、日本では美容目的で利用―ミンテル調査』
世界のサンケア市場を比較すると、日本では美容目的でサンケア利用する傾向が強いようだ。グローバル市場調査会社ミンテルグループの日本法人会社ミンテルジャパンは、5日、このような調査結果をリリースした。パンデミック後の2022年のサンケア市場は回復傾向の国が多いものの、ばらつきが見られた。売上高で見た場合、主要10か国の2015年から10年間の成長予測を比較すると、市場の規模は中国と米国が他を大きく引き離した。ミンテルジャパンは、2023年5月17日から3日間に渡り開催された、CITE JAPAN 2023 (第11回化粧品産業技術展)に出展し、アナリストである河端香織氏が「サンケア・トレンドー日本」と題したプレゼンテーションを行った。世界のサンケア市場と比較しつつ現在の日本市場を分析した結果をこのほど、公式サイトで世界に向けて発信した。(後略)
以上引用。
参考『【未開拓のサンケアを見直し、潜在顧客にリーチする】日本人男性の4/5人は日焼止めの選び方を知らない』
私たち日本人の肌を紫外線から守ってくれているメラニン。もし、メラニンが生成されなくなれば、紫外線を防御する機能がなくなり、発がんを促進したとしてもなんらおかしくありません。
また、メラニンを作る機能を持った有色人種と、ほとんどメラニンを生成できない白色人種とでは皮膚がんの発症率が100~150倍違うとも言われています。
そんな事情などちょっと調べれば誰でも簡単に分かってしまう世の中なのに、今回取り上げた記事とそのソースは何となく呑気な感じというか何というか。
結局は、日本人に皮膚がんの恐怖を煽って日焼け止めを売りたいのでしょう。
サンケアの目的が、皮膚がんを恐れる英米、美容目的の日本、としていますが、モンティ・ライマン「皮膚、人間のすべてを語る」では、英米であっても美容目的を煽らなければ日焼け止めを使用する人が多くなかったとあります。
人間は面白いもので、死の恐怖もさることながら、老化、そして、見た目の劣化はそれ以上の恐怖があるようです。
人種により多少の人体のメカニズムが違うわけで、それはその土地に最適化された進化なわけですから、使用目的が違うなど当たり前の話。
ただ、近年では、日本でも紫外線量が年々増加しているといいます。
紫外線は、基本的に私たちにとって有害であり、皮膚にもダメージを与えることは事実なので、サンケアをどのような目的であれ行うのは健康維持には欠かせないことだとは思います。
ただ、どの日焼け止めを選ぶかよりは、どう使うかの方が遥かに大切です。
どれを選ばせるかはメーカーの戦略であり、どう使うかは皮膚科学を勉強するしかありません。もちろん個人的見解ですが。
ニクラス・ブレンボー「寿命ハック」
モンティ・ライマン「皮膚、人間のすべてを語る」
人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。
コメント