女性の薄毛と遺伝の関係性
スキンケアが大切な季節であります。同じようにスキンケアをしていても人によって効果の出方に差が出てしまうことはよくあることで、そこでついつい疑ってしまうのが「遺伝」というもの。ならば、遺伝的な要因と、様々な病気あるいはパーソナリティ(体型、体質、性格、知能・・・)との相関関係は、どこまで具体的にわかっているのでしょうか?
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『女性の薄毛は、SNP「rs2419385」と関連』
薄毛と遺伝の関係はかねてから指摘されているが、女性の遺伝情報と頭髪に関するアンケート結果との関連解析による、女性の薄毛に関わるDNAの特徴が発見された。
日本メナード化粧品が2023年6月8日発表した。
1200人の日本人女性の遺伝情報と頭髪に関するアンケートとの関連解析したもの。
DNAの特徴を解析することで、薄毛になりやすい体質かどうかを予測できると考えられ、自身が薄毛になりやすい体質かどうかをあらかじめ知ることで、早期から対策することができる、という。
日本人女性1200人を対象にしたアンケートの結果、髪が薄くなったと感じる人は20代で10%以下だったが、加齢に伴いその割合が増加し、70代以降では80%以上にのぼる。さらに、アンケート結果と遺伝情報を組み合わせた関連解析により、女性の薄毛と関連性が高いSNPとして「rs2419385」を発見した。(後略)
以上引用。
多数の遺伝子が関与すると見られる複雑な病気などの研究手法には、「GWAS(全ゲノム関連解析)」が大きく貢献しているといいます。
そして、GWASは、がんや糖尿病などの複雑な病気、さらには各種の健康要素や上記にある薄毛に代表される身体的特徴などの要因となる遺伝子変異(SNP)を特定することができるようになったとか。
しかし、それらは遺伝的な要因の全体のごく一部に過ぎない、とも言われているようで・・・
今回は、薄毛に関連のあるSNPの一つが発見されたわけで、これが一体どれだけ存在しており、しかも、薄毛を決める遺伝的要因全体のどれだけの割合を占めているのかが今後明らかになるのではないかと思われます(個人的見解)。
ということで、今後の研究が期待されます。
(参考)
一塩基多型/ SNP(Single Nucleotide Polymorphism)
個人間における、人の遺伝情報を担うDNAの塩基配列における1塩基の違い。
小林雅一「ゲノム編集とは何か」
池内了「科学は、どこまで進化しているか」
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