毛髪と健康診断
毛髪は、皮膚の内部にある部分(毛根)と外にある部分(毛幹)で構成されています。毛髪の出発点は細胞となりますが、それが分化?角化?することによって所謂毛髪となり、毛根と毛幹では構造というか仕組みも異なります。
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普通に抜け落ちてしまった髪や、途中で切れてしまった髪の場合は、DNA採取の要となる毛根が死滅した状態となるのでDNA鑑定が難しく、鑑定ができなといいます(毛幹には核残渣はあるが死滅細胞の集まり)。
ただ、毛を抜いた際、毛根のついた髪の毛であればDNAの採取が可能になると考えられているようです。
また、毛髪はDNA鑑定の他にも薬物検査(個人が薬物を使用していたかどうかを調べるための検査方法の一つ)もできるといいます。
毛髪には、薬物の成分が摂取後数日から数週間以上も検出されるため、長期間の薬物使用の有無を判断することがでるようです。
ということで、前振りが長くなりましたが、毛髪にはDNA鑑定、薬物検査に利用されているようですが、今後は、健康診断にもつかえるかもしれないという話。
『毛髪で本格的な健康診断 一歩近づく』
特定疾患と毛髪成分の疾患マーカー同定
理美容室につきもの毛髪を健康診断に活用する研究はかねてから行われているが、糖尿病、高血圧などの基礎疾患や男性型脱毛症、アルツハイマー型認知症、うつ病、脳梗塞などの診断ができるかもしれない。
毛髪に含まれるアミノ酸、ミネラル、ホルモンの成分を詳細に解析した結果、健常人の毛髪に比べて、これらの疾患のある人の毛髪に多い成分や少ない成分が特定された。理化学研究所、オーガンテクノロジーズ(現社名 オーガンテック)、かずさDNA研究所、国立循環器病研究センター、神戸市立医療センター中央市民病院とアデランスの共同研究による研究成果で、アデランスが2023年6月30日発表した。この研究成果は医学誌「SKIN SURGERY」32巻1号(「毛髪における疾患マーカー同定に向けたマルチオミクス解析」)に掲載された。(後略)
以上引用。
『疾患により毛髪に含まれる成分の差が特定された・・・』
とのことですが、まあ研究データを見れば分かるのでしょうけれど、誰、というかどこの国のどの地域で暮らす人を対象としているのでしょうか?
所得の格差によって栄養の摂取状況は違うので、もっといえば、疾患によって特定の成分が減少することもあるかもしれないし。
ということで、どうやら先は長そうでうね。
モンティ・ライマン「皮膚、人間のすべてを語る」
デビッド・A・シンクレア「LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界」
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