部下に成長意欲がないとどう付き合う?
管理職の仕事の中には、部下を教育して一人前に育てる、という仕事が含まれていることが多いわけですが、やってみると「この人の成長にかけるコストと、この人が生み出すリターンが割に合わない」といったケースが少なからず発生します。
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だからこそなのでしょうけれど、管理職の悩みの中で、最も頭を悩ませるのは、上司との関係でもなく、目標のきつさでもなく、会議の多さでもなく、「向上心がなく、能力が低く、素直でない」部下の存在と言われているようです。
『管理職の62.0%が部下の育成に悩み 「成長意欲がない」「時間が取れない」の声—EdWorks調べ』
「部下の育成に悩みを抱えているか」という質問に対して、「非常に抱えている」が14.7%、「やや抱えている」が47.3%となった。6割以上の管理職が部下の育成に悩みを抱えていることが分かる。また、部下の人数が増えるほど、悩みを抱えている管理職が増え、5名を超えると60%以上、10名を超えると70%以上が悩みを抱えている結果となった。(後略)
以上引用。
こちらは、管理職の悩みを「部下の育成」にスポットを当てたものですが、前述したように、「部下の育成に関する悩み」として、「部下に成長意欲がない」がトップにきているのは偶然ではないようです。
管理職にとって、部下の「向上心がなく、能力が低く、素直でない」に悩むのはアルアルのようです。
管理職のヤルベキ仕事として、部下の育成はあるものの優先度としては、目標達成が大きいわけで、管理職は事業を推進させるために存在しているわけであり、部下にとっての保護者でも先生でも親でもなく、ましてや、教育の専門家でもなく、カウンセラーでもなく、というかある意味ではビジネスパートナーです。
ただ、管理職も被害者としての一面はあるように思うのが、重荷を管理職に背負わせるのが日本企業の特徴のような気もします。しかも、管理職に「期待している」といった耳障りの良い言葉を使ったりして。
そもそも部下の育成、教育自体が無茶な話でしかありません。
逆に、管理職で教育する、育成出来る、なんて考えているようなら驕りというか勘違いも甚だしい。
人が成長するかしないかは、ないより、部下本人の責任においてやるべきことです。
「部下に成長意欲がない」というなら、育成するなど余計なお世話でしかありません。
そこを無理してしかも善意でやればやるほど、現代では「パワハラ」認定されるのがオチでしょう。
とはいえ、現場ではこういったことが日常茶飯事であり、誰にも相談できない、言えない、吐き出せない、管理職ばかりでしょう。
なので、管理職も何が出来て何が出来ないのか、そして、責任の所在がどこにあるのかを見定める必要があります。
山口周「外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント」
麻野耕司「THE TEAM 5つの法則」
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