美容室専売品が不要になる日も近い?


今年の4月13日のエントリー「ヘアケアはサロン?ドラッグストア?」では、ヘアケアについて取り上げました。なんやかんやでヘアケアはドラッグストアに置かれているシャンプー、トリートメントでは難しいはずなので、やっぱりそこは美容室専売品じゃないとねぇみたいな感じで締めくくったわけですが・・・

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ところがその後、大手美容メーカーが出してきたシャンプー、トリートメントが話題となっておりました。

何が話題かといえば、美容室専売でもおかしくないレベルのモノがドラッグストアで買えるようになったとかで。

そのレベルとはもちろん、価格帯と内容成分。いや、内容成分の割に安い、といったもので、まあ、それでもドラッグストアに置かれているものと比べると高価格帯ではあります。

何故、大手美容メーカーがそんなモノを出してきたのか?私にとってはいきなりでしたが、どうやら理由があるようで。それが以下なのではないかと。


花王を抜いた!「シャンプー下克上」はなぜ起きた 成熟ヘアケア市場を席巻した大阪企業の戦い方

ドラッグストアの目立つ棚に所狭しと並べられているのは、洗練されたパッケージの1500円帯のシャンプー群。かつて主流だった500円程度の大手ブランドは、下の棚へ追いやられている。「今やヘアケア商品は高収益カテゴリーに変わった。売れ筋になったので、入り口付近に棚を移動させる店舗も増えている」。ドラッグストア幹部は嬉しそうに語る。ここ数年でヘアケアの主役が、大きく入れ替わっている。

商品が飽和状態で成熟化した日用品市場。そんな中でヘアケアは「単価上昇の模範例」になっている。シャンプー市場を高価格帯商品で席巻するのが、大阪に本社を構えるI-ne(アイエヌイー)だ。2015年に発売した高価格帯シャンプー「ボタニスト」が大ヒットし、2020年に東京マザーズ(現グロース)市場に株式上場を果たした。”一発屋”で終わることなく、2021年発売の「YOLU」も売れている。2022年度の売上高は前期比24.2%増の352億円と2桁成長が続く。(後略)


以上引用。


記事では、商品(シャンプー、トリートメント)の内容、つまり、成分的な話はなく、マーケティングの勝利のような話に終始しておりますね。

実際のところ、化粧品に関して内容成分で選ぶ人など殆どがいないはずです。まあ、所詮は価格でしょう。そして、それを知っているか知らないかってところでしょう。

企業においては、多くの商品で機能の差がなくなっている以上、それ以外の部分で勝負しなければなりません。それ以外の部分とは、所謂付加価値というなんともフワッとしたものです。

世界観とかその商品の背景や物語、ブランドイメージ、そして、企業の目的(パーパス)なんて言われていますね。最近では、SDGs絡みで付加価値をつけようとするのが流行のように思いますが。

記事では、I-ne(アイエヌイー)の成長、成長って話ですが、ヘアケア市場を細かくみると、シャンプー、トリートメントに限って言えばシェアは横ばいってところで、一方で、育毛、養毛、発毛関連のシェアがここ数年拡大しています。もちろん、ヘアケア市場全体では年々微増ではあるようです。

I-ne(アイエヌイー)の次の一手としてスキンケア関連を攻める予定のようで、まあ、大手美容メーカーが攻勢をかけてくることは織り込み済みだったのでしょうね!?

ということで、このような展開があったことで美容室専売品が不要となっていく流れが加速するのではないかと思っております。





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