化粧品の皮膚の話は表皮の角質層の話


人体でもっとも目につきやすい臓器である皮膚の中でも表皮はとりわけ観察しやすい部位であるものの、この組織の仕組みや働きはまだ十分に解明されていなのだとか。しかも、表皮が想像以上に動的な存在であるとわかってきたのは最近のことでもあるという。

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表皮のターンオーバーに関わるDNAの特徴を発見

4週間(28日)といわれる「表皮のターンオーバー」だが個人差がある。この個人差について、遺伝情報と角質細胞の面積の関連解析から、表皮のターンオーバーに関わるDNAの特徴が発見された。日本メナード化粧品が2023年8月24日発表した。

ターンオーバーについては、その周期が遅延すると、バリア機能が低下し肌あれなどの原因となるほか、メラニンが排出されにくくなることによりシミの原因にもなる。肌の老化には、紫外線や食生活、睡眠などの「環境要因」だけでなく、シミやシワのできやすい「遺伝子要因」もある、とされている。同社は、日本人男女606人(20代~70代、平均年齢41.1歳)を対象に、個人の遺伝情報と表皮のターンオーバー速度との関連を調査。約69万箇所のDNAの特徴(SNP)を解析し、表皮のターンオーバーと関連性が高いSNPとして『rs2278431』を発見した、という。表皮のターンオーバーの速度が遅いほど角質細胞が大きくなり老化が進むが、rs2278431には、GGタイプ、AGタイプ、AAタイプの3つのタイプがあり、同社はGGタイプ<AGタイプ<AAタイプの順に角質細胞が大きくなることも発見した。同社では、「個人の肌の老化リスクを予測する技術の開発などに応用し、個人の肌に合った美容提案や商品開発につなげていきます。」としている。


以上引用。


年をとるにつれて、皮膚にはさまざまな変化が起こります。

表皮のターンオーバーの周期がそれまで30~40日よりも長くなり、表皮と真皮が結合する層(基底層)が平になってくるせいで皮膚が薄くなります。しかし、もっと影響力が大きいのは真皮の奥で生じる変化といわれています。

真皮とは、表皮の下にある異なる層であり、皮膚の厚みの大部分を占めており、その内部ではさまざまな活動が休みなく行われています。

ご存じの方ならば何を今更と言った内容でしょうが、現実には殆どの方が、上記程度の簡単な皮膚科学を知りません。

そして、最大のポイントは、世の中に存在する化粧品は、厚さ0.02mmしかないと言われている角質層までしか浸透しません(ちなみに表皮全体でも厚さ0.2mm程度)。

0.2mm付近に位置する基底層にも到達しないのが化粧品、というわけです。

だからこそなのでしょうけれど、記事になる大手美容メーカーでは表皮の、厳密には角質層のメカニズムというか何というか、探っているわけですね。

さて、表皮のもつバリア機能について、私たち人間の多くは、生きていく上で皮膚が様々な役割を果たしていることを当然のように受け止めており、それにありがたみを感じたりしないものです。

というのも最近、道化師様魚鱗癬という命にかかわる希少な遺伝子性皮膚疾患があることを知りました。

そのような事実にふれると、美容目的だけで化粧品云々といえるのがなんとも有難いことかと思った次第でした。





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