生物由来のペットボトル
美容室の宣伝文句といえば何でしょうか?今は、ボタニカルとか、ちょっと前であればオーガニックとか、髪にやさしい自然由来、とでも申しましょうか、そういったものを薬剤(成分)として使用していますって感じでしょうかね?
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美容室の新規オープンは、周辺地域へチラシを配るのが定番かと思いますが、上記のごとく美容室の宣伝文句を見かけることばかりでしたが、最近では、薬剤の成分がどうのもありつつ、「ボトルも石油由来ではなく生物由来のものを使用している」というものを見かけ、ああ、そういう時代なんだなぁと思った次第でした。
ということでこちら。
『石油由来の原料不使用ペットボトルを商用化 本格生産へ』
使用済みの食用油など生物資源のみでつくるペットボトルを、石油元売りや飲料メーカーなどが連携して、本格的に生産していくことになりました。石油由来の原料を一切使わないペットボトルの商用化は世界で初めてだということです。
ペットボトルの生産では、原料のおよそ7割を占める「パラキシレン」をこれまで石油由来のものでしか量産できなかったため、脱炭素化に向けた課題となってきました。
こうした中、石油元売り大手のENEOSは、使用済みの食用油など生物資源のみでパラキシレンを量産する技術を開発し、サントリーホールディングスや三菱商事と連携して、石油由来の原料を一切使わないペットボトルを本格的に生産することになりました。
岡山県倉敷市にある製油所で年内に、生物資源由来のパラキシレンの製造を始め、来年からペットボトルの原料に利用するということで、年間3500万本ほどの出荷を想定しています。
ペットボトルの製造コストは従来より割高ですが、生物資源のみでつくるペットボトルの商用化は世界で初めてだということで、二酸化炭素の排出削減につながるか注目されます。
ENEOSの曽田匡一グループマネージャーは「パラキシレンは衣類の繊維の原料にもなる。今回の取り組みをきっかけにクリーンな原料の活用をさらに広げていきたい」と話していました。
以上引用。
言わずと知れたプラスチック問題であります。
『ヒトのプラスチック摂取、毎週クレジットカード1枚分=調査』
『ヒト血液からプラスチック粒子、初検出。呼吸からも侵入』
以上のようなニュースを見かけるようになりました。
プラスチックが身体に、そして、自然に及ぼす影響の実際のところを私が知る由もありませんが、ただ、時代の流れとしては脱プラ、というか、脱石油由来となっているようですね。
ただ、こういった脱プラでは、グリーンウォッシュといって見せかけだけのものも多いとか。もちろん、今回の生物資源由来のパラキシレンがそうかは私には分かりません。
その筋の専門化によれば、脱プラとかバイオプラスチックといっても3種類あるらしく、それがどういうものかを見極めることが大事なんだとか。
で、何が望ましいプラスチックかというと、自然環境下で堆肥となるもので、可能なら生物由来の資源を原料としつつ、食料を原料にしていなものがいい、ということらしい。
つまりは、生分解性があり、生物由来のもの、ということ。
ということで、今回の生物資源由来のパラキシレンは、『2030年までにすべてのペットボトルをリサイクル素材あるいは植物由来素材にすることを達成すべく、今後植物由来原料100%使用ペットボトルの早期の実用化を目指していきます。』とのことで、まだまだ先は長いようですし、生分解性かどうかは私には分かりませんでした。
とはいえ、大きな一歩を踏み出したようです。
ナタリー・ゴンタール、エレーヌ・サンジエ「プラスチックと歩む:その誕生から持続可能な世界を目指すまで」
落合陽一「2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望」
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