記録するだけなら意味がない
美容室向けに勉強会をやっている私ですが、まあ、プレゼンであればただの(営業マンの一方的な)売り込みなので受ける側はただ聞いていればいいだけですが、勉強会となると一応勉強なので、ノートを取りながら受けて頂くわけです。
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で、ある時期からノートに手書きではなく、スマホやパソコンで記録する人も登場するようになりまして、時代というか何というかそんなもんだろうなぁと思っておりました。
そもそも勉強というものは記録すること以上にその記録を改めて見直したり、その記録を使って何かしらの物事に当てはめて考えてみたりすることだと思うわけで、そういった考えがある私としては、どちらで記録しようが構わないわけです。
とはいえ、実際のところどちらで記録することがより学習効果が高いのかってところも興味があるところでございまして・・・ということで以下は何とも興味深い内容となっております。
『ノートの取り方を科学する――「ペンはキーボードよりも強し」でも、PC入力で学びの効果を高める方法』
●手書きのノートとPC入力ではどちらが学びに効果的か
ミューラーとオッペンハイマー(2014)は、「ペンはキーボードより強し」(原文タイトル”The Pen Is Mightier Than the Keyboard: Advantages of Longhand Over Laptop Note Taking”)という論文で、ペンと紙でノートを取るのとPCでノートを取るのとでは、どちらが学習に効果的かを大学の講義において調査した。結果として、この論文のタイトルが示すとおり、ペンと紙でノートを取るほうが学習効果が高いということが示された。
●頭を働かせるようにノートを取ろう
今回は、手書きのノートとPC入力と学習効果の関係についての研究をみてきた。これらの研究に共通していることは、学んでいる内容を一言一句書き写そうとすることは効果的ではないということだ。内容をそのまま書き写そうとすることは、自分の理解を構築する上で妨げともなりうる。そして同時に見えてきたことは、学習効果を高めるにはいかに頭を働かせるかが鍵になるということだ。あなたは、自分の頭を働かせることを意識して、ノートを取っているだろうか。私のように「なんとなく」ノートを取っていた人がいれば、いまが見直すときかもしれない。
以上引用。
どうやら白黒ハッキリとはならないようですね。
ノート、パソコン、スマホ、手書きかどうか、とあるわけですが、学習効果となれば当然ながら「自分の頭を使って考える」ことが重要であり、更には、改めて考え直す、復習すること、反芻することがなければノートであろうがパソコンであろうが関係なさそうです。
まあ、好き嫌いの問題なのかもしれませんね。
記録することだけで終わらないようにするのが大切なのではと思う次第です。
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