疑似キューティクルのための新素材


毛髪にはコルテックス領域の外側を守るキューティクルと呼ばれる領域があります。キューティクルは、毛髪に光沢を与えるとともに毛髪の内部構造を守るための外皮膜物質です。キューティクルは、毛髪の外側面に隙間なく張り巡らされていて、それがレンガや魚の鱗のように幾重にも積み重なることで毛髪を守っています。

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ただ、キューティクルは何も毛髪から「生えている」わけではなくて、CMCと呼ばれる物質によって接着されています。

CMCとは、細胞膜複合体と呼ばれる物質で、18-MEAといった脂質成分、つまり油によって構成されています。しかも、このCMCは毛髪の艶、柔軟性、滑りを左右する非常に重要な物質です。

ただし、CMCは紫外線やヘアカラー(ブリーチ)で失われやすく、1回のヘアカラー処理で約80%が失われてしまう、という報告もあります。また、しかも、CMC中の18-MEAはトリートメントなどに単純に配合するだけでは、毛髪表面に定着させることはできないとされています。


失われたキューティクルの代わりに髪を守り続ける潤滑性と耐久性を両立するヘアケア新素材

花王株式会社(社長・長谷部佳宏)ヘアケア研究所・マテリアルサイエンス研究所・解析科学研究所は、洗髪などの物理的摩擦にも強いハイドロゲルの新素材を開発しました。現在トリートメントに応用しており、今後はより幅広いヘアケア商品の開発などに活用する予定です。今回の研究成果は、第74回コロイドおよび界面化学討論会(2023年9月12~15日・長野県)と第71回レオロジー討論会(2023年10月19~20日・愛媛県)にて発表しました。

■背景
髪の外側を覆っているキューティクルには潤滑性があり、毛髪の絡まりやぱさつきを防ぐ重要な役割を果たしています。しかし、キューティクルはダメージを受けやすく、繰り返されるダメージによって剥がれてしまうことがあります。そこで、潤滑性のある成分で毛髪表面の損傷部分を覆い、なめらかな感触にするような、剥離したキューティクルの機能を補う技術が開発されていますが、生活中の擦れや洗髪などで徐々に落ちてしまうことが課題です。花王は、“疑似キューティクル”となるような、生活中の擦れや洗髪に強くて高潤滑性を持つ素材の開発をめざし、これまでの毛髪と素材研究の知見を活かした新しい視点での検討を行いました。


以上引用。


今回の新素材は、CMCの類似脂質ではないようですね。CMC類似脂質を補給すれば毛髪は軟化することは可能ですが、耐久性はないでしょうから。

日常生活でも物理的にキューティクルを剥がしてしまう行為はあるのでその予防と、やはり昨今のヘアカラーによってのアルカリの毛髪ダメージを低減?回復?補強?することを狙った新素材の開発なんでしょうか!?

取り敢えずは、今後の(ヘアケア)新商品に期待したいところです。





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