柔軟に対応する
統計不正問題が起きている日本。2004年頃からのデータがどうも怪
しいとかなんとかいっているようですが、そこは専門家に任せると
して。日本のGDPは1997年からほぼ横バイだという。上がっても下
がってもいないわけで、この間に売上が上昇した所があるというこ
とは、どこかが下がったということ。今伸びている所は、どこかの
お客を吸収しているのです。
人口減少が起きている日本では、経済成長しないという人がいます
が、それは“嘘”でしょう。
資本主義においては、人が増えると経済が成長するということは、
ありえないはずです。産業革命以降の歴史がそれを証明しています。
資本主義において、経済が成長するとは、一人当たりの生産性が向
上することを意味します。
生産性を向上させるために、資本に投資をしなければなりません。
ですが、現在の日本は、緊縮財政ですので、政府が投資をしない。
それどころか、民間に投資を促す始末。
民間に投資をしろというわりには、消費税を増税した裏側で、法人
税を減税している。これでは、民間企業は、利益を投資や従業員に
還元しないのは当たり前です。
つまり、何を言いたいのかというと、日本が経済成長しないのは、
デフレだからです。政府が需要を創出できていない。
無駄遣いがよくないことは、理屈ではわかります。ですが、必要な
ところにさえ、お金をかけないことは、ちがうでしょう。
その最たる例が、防災インフラですね。ただ、今年に入ってから、
「国土強靱化基本計画改定 対策に7兆円」の予算がついたという
ニュースもありましたので多少変わってきたようです。しかし、科
学技術(ILC等)や九州新幹線もいまだに予算に関しては、厳しい状
況は続いていると思います。
周回遅れのグローバル政策推進の日本が、今後、緊縮財政・規制緩
和・自由貿易の流れを変えることは、正直考えにくいです。
ならば、それはそうとして、柔軟に対応しなければなりません。
ただ、佐藤航陽さんの「お金2.0」を読むと、テクノロジーの進化
により、所謂、国の政府の持つ力は、徐々に落ちていくこともわか
ります。
時代に対応して変化を続けていかなければなりません。
私が携わる美容業界も過渡期です。美容室全体の軒数は増加傾向に
あるにも関わらず、全体の総売上は下がっているのです。
一口に美容室といっても、世代によっては、美容室に対するイメー
ジは、違うのです。
ですから、そこをしっかりと把握して、自分のお店はどうのような
形でお客にアピールしていくかを考えなければなりません。
黙っていてもお客が来店する時代は、とっくに終わっているのです
から・・・
佐藤航陽さん「お金2.0」
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