続 皮膚バリア構造に欠陥を招くもの


12月9日のエントリー「皮膚バリア構造に欠陥を招くもの」では、フィラグリン、不飽和脂肪酸が皮膚バリア構造の欠陥を招く物質として取り上げました。今回は追加事案として、フィラグリンの欠損ばかりではなく、皮膚バリア機能の低下をもたらす「生活習慣」について取り上げます。

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清潔な生活を送っていれば、皮膚バリア機能が損なわれることはないと思いがちですが、実は時として過剰に清潔にしようとする行為がかえって皮膚を傷つけて、バリア機能の低下を招くかもしれない、ということ。

例えば、毎日お風呂に入って、ボディーソープや石鹸をつけたタオルで身体をゴシゴシ洗うと、皮膚はひどく傷つきます。

入浴後に保湿ケアを怠ると、皮膚を繰り返し乾燥させることになり、かえって皮膚バリア機能が低下します。

快適なエアコンにも注意が必要で、エアコンから送り出される空気は、冷暖房を問わず、乾いているため、皮膚を乾燥させてバリア機能を低下させてしまう恐れがあります。

また、エアコンが普及したことにより、子供たちの発汗量が減少しているようで、これがアトピー性皮膚炎を悪化させているのでは?といった可能性も指摘されているようです。

アトピー性皮膚炎において、汗は症状を悪化させる因子のひとつとして考えられてきたのですが、実は、適度な汗は、皮膚の潤いを与えることで乾燥を防ぎ、汗に含まれている抗菌物質により、病原体の感染を食い止める作用があるようです。

そのため、発汗量が低下すると、皮膚の乾燥が進み、バリア機能の低下を招き、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)の侵入のリスクが高まり、実際、アトピー性皮膚炎の患者さんでは皮膚の発汗量が低下しているといったデータが確認されているとか。

滴り落ちるような大量の汗は皮膚を過剰に刺激することで、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性があるようですが、適度な汗は皮膚のバリア機能を守っている、というわけです。





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