不快ゾーン


自分が今いるところが、不安もなく、快適な状態であるとしたら、
それはある意味、危険信号かもしれません。もしも人生のレベルを
一段上げたいと思うなら、快適な暮らしから抜け出し、不安感や不
快感が起きることに取り組まなければなりません。


「不安」と「不満」は、違うものです。

変化出来ない人、伸びない人が持ち合わせるのは、「不満」です。
不満を持つことで、自分の正当性を周りに認めさせようとしている
だけです。

変化する人、伸びる人が持ち合わせるのは、「不安」です。
不安があるからこそ、頑張るのです。


不快ゾーンをかいくぐるから成長できる」という言葉を聞いて、
ほんとそうだよなって思った。

「若い時の苦労はかってでもしろ」って若い時によく言われていた
ことを思い出した。

とにかく、年を取ると“身体が動かなくなる”つまり、新しいこと
や面倒臭いことから自分を遠ざけようとしてしまう。

これじゃだめだと心の声はいうのだけれど、もう一人の自分が自分
を甘やかす。

美容室を営業で回ってみて気づいたことがある。

伸びない人や中途半端な人の大半は、あまりこの不快ゾーンに入り
たがらないということを。

お店を伸ばすには、そこで働く人が伸びなければならない。伸びる
為には、何をすればよいかも大事だけども、実際には、現状出来て
いない所を明確にして、そこを出来るようにするだけしかない。

「出来ないことを出来るようにする努力」と言ってしまえばそれま
でだけども、でも実際はそれだけのこと。

この出来ないことを出来るようになることが、殆どの人にとっては、
不快ゾーンであるわけです


先日、ある美容室のオーナーが、こんなことをポツリとこぼした。

「結局、自分と同じような人しかお客には残っていない」

これを「類は友を呼ぶ」ともいうでしょう。結局は、その人の“器”
に応じてしか、人は集まってこないものです。

自分自身の器を広げるには、いかに現状で満足せずに、前進あるの
みです。不快だと思うことや面倒だと思うことに、わざわざ自分か
ら首を突っ込んでいく勇気が必要だと思います。

アドラー心理学ではないけれど、全ては「勇気」の問題なのです。

ほんの少しの勇気を振り絞って、行動を積み重なることが、なりた
い自分になる確実な方法の一つでしょう。


何か新しいことを始める時、ゆったりとした気分になるか、それと
も不安を感じるか。普通は、不安を感じるものです。

しかし、少しずつ取り組んでいくうちに、気分も落ち着いてくるの
ではないでしょうか。

つまり、どんなことでも初めのうちは不安がつきまとうものですが、
そのまま続けていけば、最初は不快に感じたことでも快適さへと拡
張していくものです。

実は、不安を感じ、そこから逃げることなく取り組んでいる時こそ
が、もっとも成長しているときだということです。


安定や快適さばかり追い求めていると、なかなかリスクを取れなく
なるものです。チャンスを生かすこともできず、人と会うことも少
なくなり、色んなことをやってみよいうとも思わなくなる。


まさに自分からドンドン首を突っ込んでいるような人が、箕輪厚介
さんでしょう。
箕輪厚介さん「死ぬこと以外かすり傷」

死ぬこと以外かすり傷



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