食い物にされないためにも


目を引く言葉という意味の「バスワード(ウソだが真実のようにな
ってしまっている言葉)」というものがあります。バズワードでい
うと、人口減少(少子高齢化)、財政破綻、社会の成熟、若者の草
食化、等々。


これらの言葉が日本において、凄く誤解されて使われているように
思います。

人口減少が起きている日本では、経済成長しないという人がいます
が、それは“嘘”でしょう。

資本主義においては、人が増えると経済が成長するということは、
ありえないはずです。産業革命以降の歴史がそれを証明しています。

例えば、日本が高度成長(1955~1970年代)できた最大の要因は?

一般的には、輸出と人口増加と言われています。確かに、私も微か
な記憶を辿ると、そうのように教わったようないないような・・・

ただ、日本が輸出大国的な印象は以前は、かなりありました。

しかしながら、データを見ると、そんな事実はなく、当時の日本に
おける輸出依存度は、GDP比で14%程度。しかも、生産年齢人口は
大して増えていない。なのに、GDPは大幅に増えた。

つまり、一人当たりの生産量が増えたからです(生産年齢人口は増
えないのに、生産量が増えた)。ちなみに、生産者一人当たりの生
産が増えることと、一人当たりの所得が増えることはイコールにな
ります。


資本主義において、経済が成長するとは、一人当たりの生産性が向
上することを意味します。


生産性を向上させるために、資本に投資をしなければなりません。

ですが、現在の日本は、緊縮財政ですので、政府が投資をしない。
それどころか、民間に投資を促す始末。

民間に投資をしろというわりには、消費税を増税した裏側で、法人
税を減税している。これでは、民間企業は、利益を投資や従業員に
還元しないのは当たり前です。

つまり、何を言いたいのかというと、日本が経済成長しないのは、
デフレだからです。政府が需要を創出できていない。

無駄遣いがよくないことは、理屈ではわかります。ですが、必要な
ところにさえ、お金をかけないことは、ちがうでしょう。


人口減少(少子高齢化)、財政破綻、社会の成熟、若者の草食化

これらの言葉からは、閉塞感しか感じられず、殆どの人が節約、貯
蓄に走るはずです。その本当の意味を知ろうとせずに・・・

“老後の事が心配”と80歳を過ぎた方が、年金を一部貯蓄に回して
いるような日本です。

自分の身体が一番心配で、できれば誰にも迷惑をかけずにいたいし、
病気にかからず、健康でいたいのです。

となると、健康寿命やQOL(生活の質)を意識する行動をとるように
なる
はずです。

医療・健康に関する分野には、良くも悪くも、お金は集中すること
でしょう。

言葉のイメージに騙されない」でも書きましたが、「標準治療」
という言葉一つとっても、非常に誤解を招きやすし、誰も突っ込ん
で調べようとはしない。

医療・健康に関する情報は、すぐに鵜呑みにすることなく、自分の
頭と体を使って、ちゃんと調べなければなりません。

“面倒臭い”と思っていれば、それ相応の情報にしか辿りつけない
でしょう。


若いうちは、自分の身体のことなんて特に気にする必要もなかった。

ところが、成長が老化に本格的に変わってくる40代に入ると、否が
応でも、自分の身体を気にしなければならなくなります。


病気ってわけじゃないけど、身体のどこかが常に調子悪いもんです。

だからこそ、日頃の取り組みが大事なわけです。もちろん、身体を
動かすことも大事ですが、頭の方も使わないとドンドン老化するば
かりです。


健康と医療を知る第一歩として、以下の書籍はかなりお勧めです。
朽木誠一郎さん「健康を食い物にするメディアたち」です。

健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book)



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