不満と不安


どんな人間でも、必ず今以上に“良くなりたい”と考えています。
但し、自分都合よく良くなりたい、ラクして儲けることばかり考え
ています。ナポレオン・ヒルではありませんが、なんの代償も払わ
ずして、報酬は得られません。


いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいるこ
とのほうが楽であり、安心なわけです。

つまりは、変わりたいけど、変わるのが怖い。
なんとも都合の良い話です。


アドラー心理学によれば、人は変わらないことでつきまとう「不満」
と、変わることで生まれる「不安」がある。


自分自身を変えようとするときに、試されるものが「勇気」なわけ
です。


岸見一郎さん古賀史健さん「嫌われる勇気」から引用すると
アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、
 過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないの
 でもない。あなたには、ただ勇気が足りていない



変わることの出来ない人ほど、過去にどれだけ頑張ったかをアピー
ルしてきます。そして、少しのマグレを自慢します。

“今”を基準に考えられず、常に“過去”にとらわれていて、現状
に「不満」ばかり。

更に、未来に対しては、消極的な事ばかりを考えてしまう。これか
ら先の事をどれだけ考えても何にもならないのに。

自分が出来るはずの変えなければならないことは、ちっとも努力せ
ず、自分の力では変えることができないことばかりに執着する。

これこそが、変われない、そして伸びない原因です。原因というか、
私が思うに、伸びること、つまり変化することが怖いわけだから、
伸びないことが実は、「目的」のような気がしてきます。


アドラー心理学に出会う前であれば、このような心理が理解できて
いなかったので、営業において相手の話を、ただなんとなくダラダ
ラと聞いていましたね。

営業は、いかに相手の心理の流れを掴むことができるか否かです。

アドラー心理学は営業マンには必須科目だと思いますね。


アドラー心理学のお勧めの一冊と言えばこれしかないでしょう。
岸見一郎さん古賀史健さん「嫌われる勇気」

嫌われる勇気



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