価値観を深める
自分の口で伝える仕事をしている人にとって、自分の思いが相手に
中々伝わらいことほど、もどかしいこともありません。「上手く喋
れる」とか「話し方が上手い」は、営業において、実は表面的なも
のでしかありません。
営業において、上手く話せたり、上手く喋れたりすることに越した
ことはありません。
ですが、それが営業成績に全て反映されるわけでは、ありません。
私が営業で大切にしていることは何か?
「価値観」です。もっと言えば『価値観の認識の深さ』です。
伸びるも伸びないのも、価値観の“認識の深さの差”で決まります。
自分がやっている仕事だったり、取り扱っている商品やサービスに、
どれだけ価値観を深められるかだと思うのです。
理論や知識では、相手は寸分たりとも動いてくれない。
営業とは、いかに相手を動かすか否か。その為には、自らが動こう
としないで、相手を動かすことはできません。
自分が向いている方向にしか相手を向かせることはできないのです。
「この仕事は絶対に人の役に立つ」「この商品は絶対に喜んでくれ
る」という思いというか価値観を持たずして何を相手に伝えること
ができるだろうか?
しらけている(冷めている)人の所に人は集まらないのです。
但し、どれだけ自分が価値観を深めたとしても、それが独りよがり
では意味がありません。
ならばその思いが相手に届くように、相手の感情を丁寧に想像して、
自分以外の他人に伝わるように日々思いを馳せることが大切です。
これこそが、セールストークの奥義ではないかと思うのです。
どれだけ完成されたセールストークを話せたとしても、それが相手
に伝わらなければ、全く意味がありません。
逆に言えば、セールストークがたとえ滅茶苦茶だとしても、価値観
一発で相手に伝わることもある。
形と中身が一体化していってこそだと思うのです。
口の上手さや巧みな言葉が全てではないことは、メラビアンの法則
でもわかると思います。
メラビアンの法則
『メッセージが送り手から受け手に伝達されるとき、言葉(言語)
によって伝わるのは7%
残りは、声のトーンや口調、ボディランゲージによって伝わると
されている』
この事の意味するところは、非言語の表現に人間性が現れてしまう
から、人間性を磨く重要性があるということでです。
常日頃から、どうやったら相手に伝わるだろうかと考えているから
こそ、自然と相手に伝わっていき納得してくれる。
営業は、日頃からその人間がどんなことを考えて取り組んでいるか
がモロにわかる仕事だと思います。
営業マンならば必須の一冊でしょう。
髙田明さん「伝えることから始めよう」
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