無名でもすごい優良企業
田宮寛之さんの「無名でもすごい優良企業」には、日本の優良メー
カーが多数掲載されています。ただ、その多くの企業はB to B企業
(一般消費者ではなく、企業に対してモノやサービスを販売する企
業のこと)なので、一般には馴染みのない会社ばかりですが、成長
力のある有望企業ばかりが紹介されています。
この本が面白いと思ったのが、非上場企業を積極的に取り上げてあ
るところです。投資家ならば、是非チェックすることを強めにお勧
めします。
非上場企業が将来上場するとなれば、株式市場で大人気になるはず
だし、将来の有望銘柄探しと思って読んでみるのもいいかもです。
さて、昨日も取り上げた以下の記事です。
『「無趣味になっていく日本人」の実態と背景事情
消えていく多数の趣味、浮上する3つの趣味
https://toyokeizai.net/articles/-/265582』
この記事を読んで、田宮寛之さんの「無名でもすごい優良企業」を
思い出したんです。
何を思い出したかというと・・・
この趣味のランキングに入ってないんです、ある趣味が。
それは、「手芸」です。
その「手芸」に関する企業の紹介がされていたのです。
以下に「無名でもすごい優良企業」より抜粋します。
『手芸は映画より市場規模が大きい
手芸は趣味の王道であり、手芸関連市場の規模は4000億円もある。
映画の市場規模が2200億円、音楽ソフトが2500億円であることと比
較すると、その存在の大きさがよくわかる。
効率や合理性を求める時代だからこそ、手芸を通じて得られる心の
安らぎ楽しみを重視する人が多い。手芸は心の栄養なのだ。
高齢者に向けたリハビリとして、または子供の知育用ツールとして
手芸は注目されている。
手芸はすべての世代の人々に支持されているし、最近では外国人の
間で日本の手芸用品の人気が高い。手芸関連企業は今後の成長が期
待される優良企業なのだ。
手芸専門店の売上高1位は名古屋市に本社のある「藤久」。1952年
に名古屋市で「後藤縫糸」として絹糸の加工販売で創業。「クラフ
トハートトーカイ」「クラフトパーク」といった名称の店舗を全国
で497店展開する(2016年12月時点)。2016年6月期の売り上げは
218億円。出張形式も含めて手芸教室の展開に熱心だ。
2位は東京大田区に本社のある「ユザワ商事(非上場)」。店舗名
は「ユザワヤ」で全国に約60店ある。売上高は180億円規模で藤久
を下回るが、関東圏では圧倒的な知名度と高いシェアを誇る。同社
は1955年に大田区で「湯沢屋毛糸店」として創業、現在に至る。
3位は「イオンリテール(非上場)」で年商は140億円規模。同社
は「パンドラハウス」という名称の手芸専門店を全国のイオンの商
業施設内に展開している。店舗数は約380店。』
「手芸」を侮っていました。凄い市場規模ですね。映画や音楽ソフ
トの市場規模よりデカいなんて・・・ビックリっす。
趣味の範囲にとどまらず、高齢者のリハビリや子供の知育用ツール、
更には、外国人にも人気。
訪日外国人が今後も増えるわけで、企業としてもビジネスチャンス
がある。しかも、最近の訪日外国人は、爆買いなどではなく、体験
を求めて観光に来ている。
となると尚更、手芸は体験型としてもってこいでしょう。
考えを改めます。
さて、あなたの趣味の市場規模はどれくらいですか?
田宮寛之さん「無名でもすごい優良企業」
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