時間が経てば誰でも分かる


現在、美容室全体の軒数は増加傾向にあります。ところが、美容室
全体の総売上は下がっています。この理由を一言で言ってしまえば、
「客単価」が下がっているのです。


もっと詳しく言うと、今までヘアカラーを美容室で5000円でやって
いたものを、お客が節約の為にヘアカラー専門店で2500円で髪を染
めるという現象が起こっているのです。

ヘアカラー専門店は、一人お客をゲットして2500円アップですが、
美容室全体でみると、2500円のダウンとなるわけですね。

つまり、美容室全体にお客が落とすお金が2500円減ったといことに
なります。

一般の美容室(個人経営)に来店していたお客が、低料金の大型チ
ェーン店にドンドン流れているのです。

美容室の技術に差を感じなければ、お客は価格のより安い方へ流れ
ていきます。


この現象は、もう2000年代に入った頃から言われていました。

今から考えると、1997年に日本では消費税率が5%になり、緊縮財
政が始まりました。

そんな政策をすれば、デフレに突入することがわかっているわけで
すから、消費者は無駄な消費を減らすことになるので、ある程度は
予想出来たことでした。

本格的に低料金のお店へお客が流れ出したのは、ヘアカラー専門店
が登場してきた2008年位からです。

その当時、私自身がヘアカラー専門店とのつながりもあり、お客が
流れていくのは、わかっていたことでした。

何故かというと、ヘアカラー専門店では当時、アンケートを実施し
ていました。そのアンケート項目に、「ヘアカラーはどこを利用さ
れていますか?」がありました。

・美容室
・美容室とホームカラー
・ホームカラー

以上3つの選択肢から選ぶものでした。

さて、どれが一番多かったと思いますか?

圧倒的に「美容室とホームカラー」でした。次に「美容室」。

もうわかりますね、ホームカラーをやる人間は、そもそもヘアカラ
ーの為にどこかのお店には行かないのです。

だから、ヘアカラー専門店のお客は、一般の美容室のお客だったわ
けです。

このことを知っていた私は、狭い範囲からもしれませんが、我社の
お客さん(美容室)にこの事実を教えまくりました。

もちろん反応してくれた人もいましたが、殆どの方々が無反応でし
たね。

「うちは違うから」とか「ヘアカラー専門店なんてうまくいくはず
がない」って感じでした。

さあ結果どうなったか?

ドンドンお客を奪われて、一般の美容室でもヘアカラーの料金を下
げ出しました。

もちろん美容室だけの問題ではないことは、わかっています。日本
はデフレであり、実質賃金、実質消費が下がり続けているので、政
府の対策がまずいこともあります。

ですが、自らができる努力を怠ってきたことも事実です。

何故こんなことになるのかと、ない頭を使って考えてみたところ、
一つの答えとして、美容室には「黙っていてもお客が来店する」か
だと思います。

現状どれだけ厳しくても、お客が来店して、日銭が入るものだから、
なかなか対策をとろうとはしない。

得てして、人間は「今そこにある危機」には対処しますが、「やが
て来るであろう危機」には目をそらす
傾向があります。

ひょっとすると、今が最悪と思っていることでも、時間が経って、
実は、あの時が一番良かったってことにならないようにしたいもの
です。

その時、その瞬間にわかる人が伸びる人です。時間が経てば誰でも
わかるものです。それでは、遅いのです。

早め早めの行動を心がけましょう。


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