科学的根拠のあることをエビデンス


「エビデンス」と言う言葉を聞いて、わかる人はその道の専門家ぐ
らいでしょう。その道というのは、医療・薬品・健康・食品分野で
あり、しかも研究に携わる方々ぐらいではないでしょうか。


専門家は、科学的根拠のあることをエビデンスと呼びます。

この言葉は今後覚えておくと便利です。

何故かというと、以前の記事「世界一シンプルで科学的に証明され
た究極の食事
」でも書きましたが、今後このエビデンスという言葉
を巧みに使ったあやしい情報や商品が増えていくからです。

老化、病気、健康、生死にまつわることは、人間だれしも関心があ
り、歳を取ればとる程にその関心は増すばかりです。

しかも、それらは人間の弱い部分です。

特に、日本人は健康志向が物凄く高い国民だからです。健康オタク
と言っていいほどでしょう。

「健康のためなら死んでもいい」みたいな事を言ってしまう人もい
るぐらいですからね。

五木寛之さんではありませんが「健康という病」に日本人は、おか
されているようです。

「健康を過度に気遣うことは、深刻な病気である」と五木寛之さん
は述べているわけですね。

健康という病 (幻冬舎新書)




毎日のようにあらゆるメディアから健康情報が流れてくる。

テレビであれば視聴率を上げるため、本であれば売り上げを上げる
ため、それさえ上がれば良いという市場原理(経済合理性)にのっ
とって、テレビの健康番組、健康本は、作られているために、情報
の正確さよりも、目新しさや意外性が最優先されています。


健康になるためには、テレビや健康本、日本語で書かれたインター
ネットの情報の3つは“あまり信用しない”ことが第一歩になるは
ずです。

では情報の正確さを見抜くためにはどうすればいいのか?

ということで「エビデンス」となるわけです。

もっと言えば、「エビデンス」を正確に理解する必要があります。
言葉だけ知っていても意味がありません。理解が必要です。


知らない人のために「エビデンス」について説明します。

エビデンスにはレベルがあります。単に、“科学的根拠がある”と
いうだけではないということです。

最も信頼できるエビデンスのことを、「エビデンスが強い」と表現
し、あまり信頼できないエビデンスのことを、「エビデンスが弱い」
と表現します。

その中で、「最強」のエビデンスが存在します。

その最強のエビデンスとは、メタアナリシスという研究手法によっ
て導き出された結果であり、メタアナリシスとは、複数の研究結果
をとりまとめた研究手法のことです。

この事は大いに今後の、医療・健康・食品に関する情報の判断方法
として活用していきたいと思います。


「エビデンス」について細かく説明してくれているのが、津川友介
さん「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」です。

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事



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