科学は、どこまで進化しているか


池内了さんの「科学は、どこまで進化しているか」を読みました。
何故読んだかというと、タイトルにあるように科学がどこまで進化
しているかを知りたかったからです。あくまでも「科学」がです。


「科学」と「技術」を意識的に使い別ける人は、そんなにいないと
思います。「科学技術」という単語で使っている人が殆どでしょう。

「科学技術の進歩により」とか、「科学技術は日進月歩で進化して
いる」、という言い回しを聞くはずです。

ところが、正確には、「科学」はそれほど大きく変化しているわけ
ではありません。


日進月歩で進化しているのは、あくまでも「技術」です。

池内了さんの「科学は、どこまで進化しているか」から超簡単な、
「科学」と「技術」の説明があります。

以下に引用します。
『科学は自然現象の原理や法則の発見を目指す人間の活動(発見
 地)であり、技術はそれを基盤にして人工物を創造する人間の活
 動(創造知)と言うことができるでしょう。

 科学は抽象的で普遍性を特徴とし、技術は具象的で特殊を目指す
 もの、とも言えます。』


なんともわかるようなわからないような・・・

要は、「科学」が原理・法則であって、「技術」が科学を元にして
出来たモノかな?

例えば、自動車の発明・開発を考えてみましょうか?
(かなり曖昧な部分がありますが、許して下さい)

自動車は、「技術」のカタマリであって「科学」ではないはずです。

「科学」が進化したからではなく、「技術」が進化したおかげで、
自動車が完成したとも言えます。

余談ですが、自動車の開発に纏わる話で大好きなものがあります。

元々、自動車は「電気」で走らせるように開発されたものなんです。
その人の名は、発明王「トーマス・エジソン」ですね。

ところが、その当時、自動車を電気で走らせることは、“技術的”
に難しかった。

そこで、登場してきたのが、内燃機関つまり「エンジン」です。

ガソリンを使って走らせるというわけです。

ガソリンを使って自動車を走らせることに成功したのが、自動車王
「ヘンリー・フォード」ですね。

自動車は長らく、ガソリンを使って走らせるが主流でしたが、あの
「イーロン・マスク」のテスラモーターズの登場により、自動車を
「電気」で走らせることが、今度は主流になりそうです。

イーロン・マスクのテスラも「技術」の進化なわけです。

このように考えていくと、自然現象の法則や原理は随分と昔からあ
ったものであり、「科学」ではなく「技術」が、産業革命以来、飛
躍的に進化したと言えます。


現代で言えば、日常生活で、もはや欠かすことのできなくなった、
スマートフォンは「技術」の最高傑作と言えると思います。


さて、池内了さん「科学は、どこまで進化しているか」ですが、宇
宙、地球、生物、医学、エネルギー、物理と6つの分野で48のテー
マに分けて、わかりやすく説明されています。

「科学」は今や、基本的教養として押さえておくべき「知識」とな
っています。現代人の「常識」として、一人前の大人なら知ってお
かねばならないでしょう。

と、私自身が痛感したので、読んでみました。


池内了さん「科学は、どこまで進化しているか」

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