人間は習慣に支配されている


人間は「習慣の動物」だという事実をご存じでしょうか。習慣には
二つの種類があります。「行動を伴う習慣」と「行動を伴わない習
慣」の二つです。この「行動を伴わない習慣」というものが厄介で、
今、とくにこれといってやっていることがないのなら、何もしない
のが普通の状態となり、習慣化してしまう可能性があります。


何もしない習慣を変える唯一の方法は、行動を起こすことです。実
際に行動を起こしてこそ、変化は起きます。

今以上にもっと良くなりたければ、すぐに行動を起こした方がいい
に決まっています。

私のように、中年ともなると頭では理解しているものの、中々体が
言うことをきいてくれなくなってきます(完璧な言いわけです)。

ですから、習慣を変えるには、若ければ若いほどいいというのは、
実際に傾向としては、ある話だと思います。


自分の頭で考えて行動することも「習慣」になります。自分の頭で
考えず、見つめずに行動することも「習慣」になります。


行動しない(行動を伴わなり)ことも「習慣」になります。

何を言いたいのかというと、習慣以上の行動結果は出ないのです。

伸びるには、伸びるだけの習慣があり、伸びないには、伸びないだ
けの習慣があるわけです。

自分自身が伸びないと思っているのなら、伸びない、つまり自分の
ダメな習慣に気づけるかなのです。

当然、伸びるためには、「力」が必要です。

自分自身を動かすには「力」が必要なのです。

「動」とは、「重」と「力」で「動」となり、重たい力が必要であ
るわけです(漢字は面白いです)。

自分のダメさに気づくには、目標を持って行動するしかありません。

行動すれば、結果が出ます。その結果にもとづき反省し、気づきが
得られるわけです。

次に、行動するときに大事なものは、「リスク」の捉え方だと思う
のです。


リスクをとらない事が最大のリスク


安定を求めることもリスクです。何も努力していないのに、安定し
ているのであれば、それこそ不自然だと思わなければなりません。

営業でも、実際に口を開いて相手に話してみなければ、どういう反
応をするかはわかりません。

「こんなことを言ったら嫌がるだろうな」と、いくら頭で考えてみ
ても答えは出ません。

ならば、実際に相手に話をするのが一番の解決策です。

“どう思われるか”ばかり考えていては、何も先には進みません。

そうやって、一つずつ相手に話を進めていき、相手がどのような反
応をするかがある程度予測ができるようになります。

だから、私もよくやるパターンですが、その日に全てのお客に伝え
るべき内容があって、最初の一軒目では、もうグタグタです。

それが、二軒目三軒目となると、これは言うべきとか、この話を先
にしてとかいうのが大体つかめてくる。

どんどんやりながら軌道修正していく感じです。

こちらがいくら用意をしていても、相手の出方でいくらでも変化さ
せねばなりません。


営業のトークとはそういものです。

結局は、リスクをとった(とらなかった)結果が、今あるわけです。

同じように「形」を教わっても、「中身」が違うので結果を出せる
人もいれば、出せない人がいると思うのです。

伸びない人は、形ばかり欲しがり、伸びないと、その形を最後は批
判しだします。

「これやったみたけど、うまくいかなかった!」とか言って。


自らが変わることなく、形ばかり変えていき、次の手、また次の手
と繰り返すだけです。

中身(自分自身の努力)の反省がないので、次の形を求めるしかな
いのです。


「どうやったら伸びるのかな」と考えるのではなく、「何故、伸び
ないのだろう」と徹底的に反省しなければなりません。

反省が出来るということは、「絶対に伸びてやるぞ」と決めている
人だけです。

中途半端に“伸びたらいいなあ~”ぐらいの人には、反省すること
は到底無理です。

出来ない理由を並べて、“ハイ”終わりです。

伸びるには、破るべき所を破るまで行う必要があります。

その破るべき所を破らずして、伸びることはありません。

破るべき所を破れない人は、いつも形を欲しがります。

この形というのは、何かというと。「短期的かつ絶対的な解決策」
のことです。

実は、これが存在すると心底思っているのです、伸びない人は。と
ころが、本人は全く気づいていないのです。

こんな人を見ると、勉強やスポーツ、楽器など段階的に力を付けて
いくものをやった経験がないんだと思います。

では、伸びるにはどうしたらいいのか?

試行錯誤を重ね、失敗し、足掻く」ことを積み重ねてやっていく
しかないのです。

この力を付けていくという現実を知ることよりも、むしろ「受け入
れ」なければ永遠に無理です。

そして、伸びる人とそうでない人の決定的な差は何かと言えば、伸
びる人は「絶対に伸びるぞと決めている」のです。

伸びない人は、“条件付き(都合よく)”で伸びようと思っている
だけです。


自身の考え方が、現在の状況をつくり出したのですから、もっと伸
びたいのなら、今までとは全く違う、考え方を受け入れるしかない
のです。

“素直な心”で現実を受け入れて前へ進みましょう。


松下幸之助大先生の「素直な心になるために」

素直な心になるために



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