学校では教えてくれない
よく言われていることだから、あえて書くのも気が引けるのですが、
「物事を出来る理由から考える人と、出来ない理由から考える人の
二通りの人間が存在する」。もし、出来ない理由から物事を考えて
いるならば、もちろんすぐにやめた方がいい。
何故、やめた方がいいのか?
その答えは、今以上には、良くならないからです。
どんな人間でも、今以上によくなりたいと思っています。
今のまま(現状維持)でいいというなら話は別です。と言いたいと
ころですが、実際には、現状維持はあり得ません。
何故か?簡単です。
その本人が現状維持を望んだとしても、周りにはいろんな人間がい
て、常に向上しようとしている人間もいるからです。
向上しようとしている人たちが、現状を変えていくからです。
美容室を営業で回っていると、話題になるのは「売上」です。
どこだって、今以上にお店をよくしていきたいと考えているのです。
ですが、正面切って正々堂々と取り組む(努力する)お店は少ない
ように思えます。
美容室は、個人経営が殆どです。大型低料金のチェーン店も増えて
きましたが、それはごくごく一部の話なのです。
確かに、チェーン店にお客はかなり流れているようですが、それで
も個人店舗がなくなることはないでしょう。
なくなることはないにしても、運営が厳しいのは事実です。
先程、努力するお店は少ないと書きましたが、努力をしていないわ
けではありません(誤解なきようにどこも必死です)。
どんなお店でも、ある程度続けていると「固定客」がつくのです。
その固定客がつくまでは、とにかく頑張ります。
ただ固定客というのも、いつかは来店しなくなります。
私の雑感ですが、オープンして10年前後までは割と順調に売り上げ
は推移していきます(もちろん例外はあります)。
この間に固定客を掴んだお店は、あまり潰れることはありません。
10年続けることも大変なことだし凄いことだと思うのですが、そこ
からの、“もうひと踏ん張り”を出来るところと出来ないところが
あるように思えます。
ひと踏ん張り出来るところは、売上を上げるために努力するので、
下がることはありません。
ですが、常に新しいお店がオープンして「このお店をなんとか軌道
に乗せよう」と必死に頑張っているところと勝負しなければなりま
せん。
美容師さんは、あくまでも技術のプロであって、経営はど素人が多
いのです。生まれながらにセンスとやらがあれば別ですが。
経営やお店の運営の在り方は、美容学校では教えてくれません。
どんな美容師さんでも、独立した時には、以前勤めていたお店のや
り方(経営)を真似ます。
自分のお店を持てたからと言って、独自の経営を打ち出すお店は稀
です。
つまりは、美容学校は技術が学べるだけで、お店を運営するには、
コミュニケーション(接客)であり、常に笑顔が大切なのです。
技術自体は難しいことではないということです。
そして、美容室は技術を競う商売でもありません。
結局、美容室をオープンして、お客と対面して技術を提供するよう
になってからがの本当の勝負ということだと思います。
いかに技術が上手かろうと、お客に支持されなければ意味がないの
ですから。
即ち「いかにお客を満足させることができるか」なのです。
業種は違えど、職人気質な部分が同じニオイを感じさせてくれると
いうことで、以下の本を紹介します。
堀江貴文さん「堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?」
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