経営者としてやるべき事をやる努力
どこで失敗をしているかを知ることは大事です。ですが殆どの人は、
失敗よりも成功した話の方を知りたがります。勿論、失敗を知って
いるから成功するとも言えませんが、成功の裏には、数えきれない
ほどの失敗があるものです。
失敗を知っていれば、リスク回避にもつながります。
試行錯誤の連続が、成功へ導きます。
このような事を日々考えて、美容室を営業で回っているのですが、
先頃以下のような記事がありました。
『美容業界はリクルートに重税取られる?
堀江貴文氏が新たな業態を提示
http://news.livedoor.com/article/detail/16179493/
美容業界は、美容師しか経営していないため「弱い業界」だと
堀江貴文氏
そのためリクルートのホットペッパーなどに重税を取られている
と指摘した
美容室で洋服を売るなど、自分たちで集客の努力をするべきだと
語った』
いよいよ、あの堀江貴文さんが美容業界に参入のようですね。
私としては、大歓迎です。
さて、堀江貴文さんも「美容師が経営」と指摘しています。
現時点での美容業界での全ての問題はここに集約されていると言え
ます。
美容室は、「技術」を意識するあまり、お客の要望・希望を無視し
がちになります。
本人からすると、無視をしている気はサラサラありません。
結果として、お客の要望・希望に添えず失客しているケースがなん
と多いことか!?
「技術」ベースでしか、物事を考えていないので、「経営」ベース
で物事を考えることができないのです。
どういことかと言えば、失客の原因を考えても、全てが「技術」が
失敗したからと考えてしまうのです。
もちろん技術は大切です。
当ブログでも何度も書いていますが、美容室は「技術を競う商売で
はない」のです。
ならば、失客の原因は、つまり、その人(美容師)が原因なのです。
雰囲気・態度と言った非常に抽象的な部分です。
もっと簡単に言えば、「その美容室(美容師)と合わなかった」と
いうことです。
美容室を経営するのは殆どが、美容師さんです。
ですから、経営を教わってきていないので、お店をオープンしてい
きなり経営と言われても、確かに難しいはずです。
「技術イコール経営」の考え方に、ならざるを得ないでしょう。
この考え方で、以前興味話を聞きました。
ヘアカラー専門店を展開している社長さんからの話です。
ヘアカラー専門店をオープンする方は、美容師さんばかりではなく、
美容業界と全く関係のない方もオープンします。
割合としては、美容師さんが4割で、6割は他業種の方々。
ヘアカラー専門店を展開している会社は、オープンするにあたり、
説明会をやっています。
美容業界の取り巻く状況から始まり、「何故、今、ヘアカラー専門
店なのか?」、そして店舗運営する上で「雇用の問題(スタッフの
確保)」が、必ずネックになると伝える。
いよいよ、オープンとなっても、先々で「雇用も問題」が出てくる
ので、人材確保は、常に募集をしておくようにと念押しするそうで
す。
しかし、いくら念押ししても、上手くいかないお店程、「雇用の問
題」が出てきて、泣きついてくるそうです。
更に、美容メーカーの営業をやっている私としては、当然の事と思
いましたが、失敗する店舗の8割は、美容師さんがオーナーの店舗
だというのです。
ヘアカラー専門店全体の4割の店舗で、8割の失敗する店舗が出て
いるわけです。
では、何故、失敗してしまうのでしょうか?
「技術イコール経営」の考え方だからです。
低料金チェーン店は、ノウハウが命です。一人一人のスタッフによ
って、技術の差が出てはいけないのです。
だから、全てのスタッフが同じように接客して同じような技術をや
らなければなりません。
ところが、美容師オーナーの店舗では、ヘアカラーの技術ばかりに
こだわり、それにまつわる質問ばかりというのです。
ところが、他業種オーナーの店舗は、技術の事は何も知らないから、
教わったこと以外はやろうとしない。
当然、店舗のスタッフにも無駄なことを一切させない。
教わったことを徹底させているだけ。
技術をアレンジしているスタッフには、違うと指摘して、云われた
通りにやるように言うだけ。
こだわる所が「経営」なのか「技術」なのかで、答えに大きな差が
出てしまうという話です。
経営者としてやるべき事をやれるように努力と実践するしかないの
です。
今まで書いたよういに、美容室は、とにかく「技術」が上手ければ、
儲かるという思い込みがすごいのです。
ここまでくると、思い込みを通り越して、洗脳なのかと思ってしま
います。
ということで、堀江貴文さんの「すべての教育は「洗脳である」で
も読んでくれないかなと思う今日この頃です。
堀江貴文さん「すべての教育は「洗脳」である」
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