美容業界の教育とは
美容業界が行う講習会は様々ありますが、美容師さん好みと言えば、
ヘアーショーのような技術系ではないでしょうか。新人美容師は、
コンテスト優勝に向けて、仕事終わりのレッスンを頑張っている人
も多いかと思います。
美容業界の教育と言えば、「技術」が中心です。
そして、その「技術」で扱う美容商材(例えばパーマ液等)につい
て、仕事終わりに店内で勉強します。
これが勉強と言えるのかはさておき、実際に勉強会と言いながら、
やっていることと言えば、この程度です。
とにかく「技術」が大好きです。
美容業界で教育というと、企画的というか一時的に、“豆知識”の
みを吸収するような雑学的なものばかりです。
ハッキリ言って、教育とは、かけ離れています。
「パーマ液やカラー剤の成分がどうだとか」、「髪の毛のpH(ペー
ハー)がどうだとか」、「アミノ酸がどうだとか」こんな感じです。
高校で「化学」の勉強もロクにやってない人間が、いきなり美容室
に入って化学的なことを聞いても、わかるはずもありません。
ましてや、薬剤師じゃあるまいし、成分の知識がある訳でもないの
に、こんなことばかり知りたがります。
こんなことをいくらやっても、何の役にも立ちません。
何故ならば、実際に扱う髪の毛の構造、そして性質や特徴を全く理
解していないからです。
髪の毛を扱っているだけで、知識が得られるわけではありません。
では、何のための勉強会なのでしょうか?
それは、勉強会という名の、美容メーカーとディーラーの販売促進
会です。
本当の意味で教育をやっているわけではないので、全くもってお店
は伸びません。
では、何故お店が伸びないのでしょうか?
理由その一
一瞬で誰もが内容を理解できるので、すぐにマネされて、すぐに
売り上げも落ちます。
理由その二
面倒臭くなくて、「やっている」という感じがする。
理由その三
楽しいし奇抜で面白いが、時間が経つと、すぐに飽きて、マンネ
リになってしまう。
で最後に、本人も伸びない原因が分からない。
お店の売上を上げるのは、結局、そこで働く「人」次第です。
その人がどういう人なのか、つまりその人に「力」がなければ、お
店の売上が伸びることはありません。
「力」をつけることこそが教育であります。
教育とは、積み重ねてマスターするものです。
更に、一度理解するとそう簡単には忘れません。
しかも、簡単にマネされることもありあません。
そうなると、どのような教育内容がいいのでしょうか?
明日に続きます。
最近読んだお勧めの本です。
永井孝尚さん「なんで、その価格で売れちゃうの?」
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