頭皮ケアの関心とヘアケア市場


ヘッドスパや育毛剤など頭皮を手入れする商品、サービスへの関心
は、年々高まっているようです。特に女性の関心が高いらしく、女
性の社会進出が進む中、ストレスによる薄毛やかゆみといった悩み
が増加中とのこと。女性であれば、肌や体形と同様、髪を美しく保
ちたいと考えるのは当然のこと。


美容室に来店する目的は、“キレイになりたい”です。

“キレイになりたい”を満たすために美容室が何を提供できるか。

白髪や薄毛になる前に予防をしたいと考える人が、多いことに間違
いはありません。

美容室のメニューの一つとして定着してきた「ヘッドスパ」ですが、
ヘッドスパに興味を持つ人は多いのですが、実際にお店で体験する
人となると、2割以下にとどまる
とも言われています。

実際にヘアケアに関心はあるものの、具体的にどのようにヘアケア
をやっているのかが気になるところです。


ヘアケア市場に関する調査を実施している矢野経済研究所という会
社があります。

そちらから以下を引用させて頂きます。


ヘアケア市場に関する調査を実施(2017年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/1737

2016年度のヘアケア市場規模は前年度比100.6%の4,408億円

2016年度の国内のヘアケア市場規模(毛髪業市場、植毛市場、発
毛・育毛剤市場、ヘアケア剤市場の合計)は事業者売上高ベースで、
前年度比100.6%の4,408億円であった。


植毛市場、ヘアケア剤市場が好調

2016年度の毛髪業の市場規模は前年度比97.6%の1,369億円、植毛市
場規模は同107.3%の44億円、発毛・育毛剤市場規模は同100.4%の
675億円、ヘアケア剤市場規模は同102.3%の2,320億円であり、植毛
市場、ヘアケア剤市場が好調であった。


2017年度のヘアケア市場規模は前年度比100.3%の4,422億円を予測

2017年度の国内ヘアケア市場規模(事業者売上高ベース)は前年度
比100.3%の4,422億円を予測する。

薄毛人口の増加、人口の高齢化、消費者のアンチエイジング志向の
高まりなどから、国内ヘアケア市場は今後も微増で推移するものと
考える


以上引用。


市場を大きく分けると、三つになります。

「ヘアケア剤(52.6%)」「毛髪業(31.1%)」「発毛・育毛剤(15.3%)」

ヘアケア剤とは、シャンプーとトリートメント。

毛髪業とは、かつら、増毛、育毛、発毛サービス提供とそれに伴う
商品販売。

発毛・育毛剤とは、一般で売られている発毛・育毛剤と医家向けが
あります。つまり、薬として処方されるわけです。

発毛・育毛剤の医家向けが曲者で、数年前より、薄毛を病院で対応
するようになりました


これは実質、薄毛に関しては「病院以外は何もするな」という意味
だと私は捉えています。

以前であれば、脱毛症(円形脱毛症等)を病院の皮膚科を受診する
人が多かったのですが、今では、発毛・育毛も病院に行く時代です。

そして、もらう薬が低価格なジェネリック製品

飲み薬で、発毛・育毛対策を打てるわけです。

実際に、薄毛で悩む方が病院を受診した話を聞いたことがあります。

確かに、ある程度までは毛髪がフワッとなるらしく、処方される薬
もジェネリックだったそうです。

ただ、もう一歩の効果となると、ジェネリックではなくなるとのこ
とでした(ワンランク上の薬を勧められるらしい)。

話を聞いた方に言わせると、お金が続かなくなったこととそれほど、
効果があるかどうかわからなかったのでやめたとのことでした。


この話、明日も続きます。


最近読んだお勧めの本です。

永井孝尚さん「なんで、その価格で売れちゃうの?」

なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」 (PHP新書)



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