がん10年生存率


先頃、国立がん研究センターは、がん10年生存率を発表しました。
今や、日本人のおよそ3人に1人はがんで死に、さらに3人に1人
は心臓病か脳卒中で亡くなり、残りの人もほとんどが肺や腎臓など
の病気で命を落とすと言われています。


以上のような数字だけみると、かなりの確率でがんになることがわ
かります。

実際に身の回りの人間が、“がんになった”りすると、がんに対す
る意識も変わってきます。

しかし、健康な人からすると、何か遠い話かもしれません。

私自身もこの5年の間に、身の回りの人間が、がんにかかり、ある
人は助かり、ある人は亡くなるという現実に直面し、がんに対する
意識がかなり変わりました。

確かに、医療の進歩、医療機器の進歩により、がんも不治の病では
なくなりつつあると思います。

とは言え、がんは、予防や治療、完治することが難し病です。

がんが発症する部位によっては、生存率や治療にかなりの差がある
ことも事実です。


先頃発表された、国立がん研究センター「5年生存率、10年生存率
データ」が以下になります。

データを詳しく見たい人はこちらを参考にするとよいでしょう。

全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について
 5年生存率、10年生存率データ更新



更に、参考までに以下の記事です。

がん10年生存率56%に上昇 国立がん研究センター


『国立がん研究センターは9日、2002~05年にがんと診断された人
 の10年後の生存率はがん全体で56.3%だったと発表した。

 昨年の調査より0.8ポイント上昇した。08~10年に診断された人
 の5年後の生存率は67.9%だった。

 いずれも1990年代後半から、伸び続けており、治療や早期発見技
 術の進歩が貢献しているとみられる。

 今後も14年に販売開始された新薬「オプジーボ」をはじめとする
 「免疫チェックポイント阻害剤」の効果などによって改善が続く
 と期待される。

 一方で、定年退職した人のがん検診受診率が低いという課題もあ
 り、さらなる生存率向上のために、早期発見の仕組みづくりが求
 められている。

 10年生存率の発表は4回目で、全国20施設で診断、治療を受けた
 約7万人のデータを集計した。

 部位別では、前立腺がん(95.7%)、甲状腺がん(84.3%)、乳
 がん(83.9%)などが昨年に引き続き比較的高い。低いのは、胆
 のう胆道がん(16.2%)、肝臓がん(14.6%)、膵臓(すいぞう)
 がん(5.4%)だった


 進行度別に見た場合、調べた18種類のがん全てで、早期の「1期」
 に比べて他の部位に転移した「4期」の生存率が低く、早期に発
 見し、治療を始めるほど経過が良いことが確認できた。

 また、08~10年に診断された人の5年生存率を32施設、約14万人
 のデータを使って集計。全体では67.9%だった。

 高かったのは前立腺がん(100%)、乳がん(93.9%)、甲状腺が
 ん(92.8%)。一方で、胆のう胆道がん(28.0%)や膵臓がん
 (9.2%)は10年生存率と同様に厳しい傾向にあった


 部位や治療法別の詳しい生存率は、全国がんセンター協議会のホ
 ームページで確認できる

 アドレスは、http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/〔共同〕』


「10年後の生存率はがん全体で56.3%だった」とありますが、部位
 別に見ると、まるでその数字が意味をなさないことが理解できる

 思います。

一口にがんと言っても様々なのです。

部位によっての検診のみならず治療法も変わってくるのです。


日本人のおよそ3人に1人は、がんで死亡する事実を受け入れて、
どのように生きていけばよいかを考えなければなりません。

全てを医者や専門家任せにするのではなく、自分自身でも、情報を
収集し、がんに限らずあらゆる病気について、把握しなければなら
ないと思うのです。

体が健康なうちからメンテナンスをして、トラブルの芽を摘み、整
えていく「医療」の形


それを「予防医学」と呼ぶそうです。

この「予防医学」をどれだけ意識したか、実践したかで、寿命は確
実に変わるのです



予防医学にまつわる最先端の情報が知りたい人には、以下がお勧め
です。

堀江貴文さん「健康の結論」

健康の結論



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