健康法ではなく健康論
ある一定の年齢になり、老化や肉体の衰えを実感したり、病気の症
状が出たりするまでは、「健康」は空気のようなもので特に意識す
ることはないでしょう。若いうちは、健康であることが当たり前で、
有難さなんていちいち感じる場面もないものです。
ところが自分や身近な人が病気になり、痛みや苦しみを味わって、
「治療」を受ける立場になってはじめて、その価値に気づくもの。
それが「健康」です。
大病せずとも、風邪ひとつ引くだけでも、どれだけ健康が有難いか
を痛感します。
病気は、治療するものから、予防するものに変わり、最終的には、
健康をいかに維持するかが大事な考え方になってくる。
健康を維持すること、病気を予防する上で大事なことは何か?
知っているか知らないか、つまり「情報」です。
一括りに、病気と言っても様々です。
直接生命に関わるものもあれば、そうでないものもある。
たとえば、「がん」という病があります。
ちょっと調べれば分かることですが、がん予防の方策を考えるとき
に、感染症を主体とするがんと、生活習慣を主体とするがんに分け
ると分かりやすくなります。
がんになるかならないかは、遺伝的要因が大きいと思われがちです
が、疫学的な調査では、生活習慣のリスク要因が圧倒的に大きな割
合を占めます。
がんの種類によっては遺伝的要因が大きいものもありますが、大部
分のがんは、日頃の生活習慣の改善によって発症を防いだり再発を
抑えたりすることができるのです。
以上のような「がん」に関する情報や「がん」そのものについて、
一般の私のような人間が調べる場合、日本において最も信頼をおけ
る機関があります。
「国立がん研究センター研究所」です。
その機関から刊行されたのが、「がん」はなぜできるのか。
上記のがんについての記述は、この本から引用させてもらいました。
「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで
国立がん研究センター研究所
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健康維持、予防医療をやる上で、考えなしに検診や健診を受けまく
るのではなく、
まず、健康とは何か?
病気とは?がんとは?
といった、基礎的理論や知識を身に付けていくことが大事だと思う
のです。
健康法や予防法とかではなく、あくまでも健康に対する考え方であ
って、医療リテラシーを上げることや「健康論」といったものが大
事なのです。
「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで
国立がん研究センター研究所
のような普通の人が避けるような本を読んでこそ、健康論を身に付
けることができるのではないかと思うのです。
もう一度書きますが、大事なのは、「やり方(方法)」よりも「考
え方だったり理論的」なことです。
ちなみに、私のいる美容業界も正しくそうです。
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