がん予防とがん検診


国立がん研究センター研究所によると、「がんの種類によっては遺
伝的要因が大きいものもありますが、大部分のがんは、日頃の生活
習慣の改善によって発症を防いだり再発を抑えたりすることができ
るのです」ということ。


そして、がん予防の方策を考えるときに、感染症を主体とするがん
と、生活習慣を主体とするがんに分けると分かりやすくなる。

簡単に書くと、がん予防は、「生活習慣」と「感染症」となる。

さらに、挙げるとすると「がん検診」があると思います。


今回は「がん検診」について。


早期発見・早期治療により、治療が可能ながんも多いなか、日本の
がんの検診率は低いといいます。

たとえば、2007年の国民生活基礎調査によると、大腸がんならアメ
リカは52.1%の受診率だが、日本は24.9%。


症状がないから検診に行かないのは間違い

これは、堀江貴文さん「むだ死にしない技術」からによるものです。

むだ死にしない技術





何故、間違いなのでしょうか?

以下に引用します。

検診とは本来、症状が出ていないからこそ行くべきだ

 たとえば、便秘で血便が出ているというのはすでに大腸がんの症
 状で、胃のあたりや背中が痛いというのは胃がんや膵臓がんの症
 状かもしれない。

 このように症状が出てからでは進行した場合が多く、それからで
 は検診を受ける意味はない。

 まずは健康なときこそ定期的ながん検診で現状を把握し、病気リ
 スクを分析すること
。』

以上引用。


この背景にあるのが、日本人は感染症由来のがんが多いということ。

たとえば、胃がんはピロリ菌、肝がんは肝炎ウイルス、子宮頸がん
はヒトパピローマウイルス。

じつに日本人のがん全体の約25%を感染症が原因のがんが占めてい
ます


つまり、検診を受けていれば、むだ死にせずに済んだかもしれない。

だからこそ、堀江貴文さんもがん検診の必要性を説いているのでし
ょう。


定期的に身体のデータをとって自分の健康状態を把握する

ここをやらずして、健康維持、予防医療もないのかもしれません。


合わせて読みたいのがこちら

「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで 
 国立がん研究センター研究所

「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで (ブルーバックス)



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