お店(美容室)づくりを考える


美容室(特に個人経営)のお店づくり(内装という意味ではなく)
をどういう所にポイントを置いているか?ここをちゃんと意識して
お店を運営しなければなりません。考えていなければ、お店が繁盛
することはあり得ません。


お店づくりを「流れにまかせている人が殆ど」です

お店づくりにおいて、まず考えるべきは以下の2点だということ。

  「何が問題で
  「何が重要で

そして、「何をすべきかが決定されるのです

美容室に、お店づくりで意識している所はどこかを質問すると、決
まって「お店のコンセプトは・・・」的な返事が返ってきます。


もちろん、コンセプトも大事なのですが、コンセプトが問題でも、
重要でもありません。

美容室のお店づくりを考えた場合、何が問題で、何が重要かという
と、それは、「
徹底的に失客を減らす」になります

美容室は、黙っていても新規客が来店してくれます

実は、ここが美容室の最大の長所であり短所ではないかと私は捉え
ています。

だから、新規客がひと月にどれくらい来店しているかを、尋ねると、
決まってくる返事が「そんなに多くないですよ」です。

すかさず私は、「ゼロではないんでしょ?」と聞き返します。

すると殆どの美容室が「まあ、ゼロではないですけど・・・」と言
います。

私が言っているのは、新規客の「数」の話をしていません

数は関係ないのです。来店しているかどうかの話なのです。

つまり、いくら新規客が来店しても、失客してしまえば、お店は潰
れてしまいます


お店が潰れるのは、「お客が来なくなった」からです。

新規客が、たった一人でも、ひと月に来店してくれて、固定化でき
れば、一年で、12人のお客が増えることになります。

ところが、お客の数が年々増加している美容室は、殆どありません。

つまり、来店した数だけ、失客しているわけです。

お店づくりを考えるとは何か?


 「失客をクイ止めろ!」になります。


お店のコンセプトとかではなく、失客を減らすことに重きを置くの
です。

「どうやれば失客を減らせるか」を考えれば、お店づくりは変わり
 ます。

ちょっと突っ込んだ話をすると、「失客」を考える事は、他人の事
を考えるという事になります。

コンセプト云々と言っているうちは、自分の事しか考えていないの
で、自分の器以上のお客は、集まって来ないのです


自分のことばかり考える人間と、いつも他人の事を心配したり、考
えたりする人間がいれば、どちらの人間に人が集まるか?

当然、後者に決まっています。

お客の事よりも、自分の事ばかり優先する美容室に、誰も行こうと
は思いませんよね。

“どういう理由”からお客が失客して、来店しなくなったかをトコ
トン研究しなければなりません


来店するには来店する理由があって、失客するには失客する理由が
あるのです。


美容業界ばかりではなく、他業種でも忙しいお店を見つけて、参考
にしたり、直接足を運んでみるとか、思いつくことは何でもやって
みるべきです。


最後にもう一つ大事なポイントを。

それは、お店づくりは「客観性」を持ってやっていくことです。


自分ならば、自分のお店にお客として、「果たして足を運ぶだろう
か?」と客観的に見なければなりません。

どうしても個人経営の美容室では、年数が経ってくると、お店の雰
囲気やお客との接し方も、その人の独自のものになってしまって、
客観性を欠くもの
になってしまいます。

お店の中では、身なりから口のきき方まで、“ビシッ”としなけれ
ばなりません。


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