ブックオフが地味に復活した


商売は、需要と供給で成り立っています。最初に需要があるか、供
給があるかは、私にはわかりませんが、今回は需要側から考えてみ
たいと思います。


今現在、日本において需要があるものはなんでしょうか?

間違いなくなるのは、食べ物でしょう。

食べないと人間は生きていけないので。人間が生きていく上で必要
なものとなると、食べ物、エネルギー、医療といったものでしょう。


私が携わる美容業界はどうでしょうか?

確かに、生きていく上で必ず必要かと言われると、どうかとなりま
すが、もはや美容にはかなりの需要があると思います。

ただ、美容室に対する需要となると、これは微妙なところです。

女性(もちろん男性も)の美意識を満たすモノやサービスは、今や
世の中に溢れていいます。

美容室は、女性の美意識を満たすための選択肢の一つにしか過ぎま
せん。

美容室で出来る事が、今や自宅で割と簡単に出来るようになってい
るし、美容室に行ったとしても低料金で出来てしまいます



以下のニュースがありました。

あの“ジリ貧"ブックオフが地味に復活した
2年間の売り場改革で脱「古本屋」の境地


『2016年3月期に上場以来初の営業赤字に転落、その後も減損損失
 の計上などによって2018年3月期まで3年連続の最終赤字が続き、
 先行きが危ぶまれていた中古本リユース最大手、ブックオフグル
 ープホールディングスの業績が急回復している。2019年3月期は
 2度の業績上方修正を行った。ブックオフが重視する経常利益は、
 再建計画の目標である20億円(前期比83%増)を2年前倒しで達
 成したもようだ。

 「これで投資に耐える体力をつけることができた。経常利益30億円
 の実現を目指し、2020年3月期からは再び投資を加速する」。
 2年間、新店投資の抑制や不採算事業の整理など再建の指揮を執
 ってきた堀内康隆社長は、そう手応えを語る。

 ブックオフが得意とする本やCD・DVD・ゲームソフトなどソフ
 トメディアの市場は縮小が続いている。メルカリなどCtoC(個人
 間取引)アプリも普及するなど、ブックオフを取り巻く環境が厳
 しさを増す中で、なぜ回復に転じることができたのか。

 最も大きな要因は、総店舗数約380店のうち260店余と大宗を占
 める「ブックオフ単独店」にとって、長年の課題であった新商材
 導入など改革のメドが立ってきたためだ。(後略)』


ブックオフが得意とする本やCD・DVD・ゲームソフトなどソフト
メディア以外に、新商材導入など改革にメドがたった

更に、地域によって、導入する新商材も違うとのこと。

JR茅ヶ崎駅近くの茅ヶ崎駅北口店では、メインの売り場から本をな
くすというチャレンジを行っている。

他の地域でも、山梨の甲府平和通り店のホビー導入や愛知の豊田下
林店の家電・楽器売り場の拡充、東京の武蔵小山パルム店の児童書
や活字売り場の強化を行っているという。


これこそが、需要を考えて、何がお客が欲しがっているかを考えた
結果だと思うのです。


こんなのが売れるのかな?っていうものが、今は売れたりしていま
す。つまり、どんなモノにでも需要があるのです。

しかも、その需要は時代と共に変化していきます。

美容室は、その変化についていけていません。

カット、パーマ、カラーの3つのメニューから新たな需要を求めら
れているのに気づいていません。

ヘッドスパや頭皮のケア等は、美容室こそヤルベキだと私は思うの
ですが、ヘッドスパであれば、エステサロン、頭皮ケアであれば、
所謂、専門店か病院に行くようになっています。


いつの間にか、美容室のお客が他に奪われてしまっています


カット、パーマ、カラーの3つのメニューを全国20万軒以上の美容
室で奪い合っているわけですから、何も考えていないお店が厳しい
のは当たり前です。



世の中でどんなモノが売れて、モノやサービスがいくらで売られて
いるかぐらいは、お店を営んでいるなら知るべきだし、営業マンで
あれば知っていて当たり前です。

マーケティングの入門書として私が読んでお勧めが以下です。

永井孝尚さん
「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」
「なんで、その価格で売れちゃうの?」

これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング (SB新書)



なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」 (PHP新書)



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