お客は何を見ているのか


営業マンにしろ、美容室にしろ、飲食店にしろ、大事なのは、お店
の雰囲気だと私は思うのです。雰囲気というか空気感とういうか、
その空間を支配する“何か”です。


お店は、あくまでも我が家でも自分の部屋ではないのです。

美容室も自分の家化、または、部屋化している店舗は、全く伸びま
せん。

お店の状態に気を配ることは、ごく当たり前なのですが、その当た
り前のことを、当たり前にやれている店舗が少ないのが現実です。

美容室は、「美容」を販売しているのです。

お客は「今から、この空間(お店)で、私はキレイになるんだ」と
無意識で考えます。

何故ならば、美容室にはキレイになるために来店しているのだから。

お店側が、それを意識できなかったら、または、意識することを忘
れたならば、お店は、どんどん暇になっていく
と思うのです。

それが、段々と、年数を重ねる内に、感覚がマヒしていく。

そして、どうしてお客が来ないのか、定着しないのかすらも考えな
くなってきて、逆に「私はこんなに頑張っているのに」とお客や周
りを批判を始める始末


営業で回っていると、技術云々のまえに「まず、店をキレイにしろ
よ!
」と言いたくなることが多々あります

自分自身が「自分の店にお客で行ったならば?」といことを、想像
すらしない。

客観性の欠片もありません

それどころか、あるものと言えば、「自分は自分は」という主観的
な考えのみだけ。


自分中心というやつです。しかも、自分がそうだと気づいていない


自分のお店がお客からどのように見られているかを全く考えようと
しないのです。

ですから、「そんなお店でも構わない」という人のみが、お客とし
て残っていくのです。

そうです「類は友を呼ぶ」のです。

自分の守備範囲を広げる努力よりも、守備範囲を周りにわかっても
らうことを優先しているお店が、なんと多いことかとつくづく思い
ます



何故こんなことが起きてしまうのか?


努力しなくとも喰っていけるからです

これは言い換えると、お店を経営していて苦しい理由でもあります

元々、美容には凄い需要があるのだから、ちょっとだけ努力すれば、
お店は伸びるはずです。というか、実際に努力している所は伸びて
います。

伸びないお店は、美容に対する需要も考えなければ、当然お客のこ
となんて考えるはずもありません。

考えることと言えば、自分の事だけ。

だから、お客の声にならない声も分かるはずもありません

こんな状態では、お客は誰一人としてついてきてくれません。


お客が来店してくれる、または、お店(会社)のお客となってくれ
るのは、当たり前のことではないのです。

頭では理解していますが、本当の意味では理解していません。


美容室をオープンして10年前後は、新規客が来店します。

ところが、10年を過ぎたくらいから新規客がパッタリと来なくなり
ます。

新規客が来店しなくなり、お店に来店するのは、いつものメンバー。

そうすると、いつしか気配りも忘れて、ナアナアとなっていく。

接客が雑であることも気づけない、お店がキレイか汚いかすらも分
からなくなる


お店と自分自身も含めて「整理・整頓・清掃・清潔・躾」を改めて、
見直す必要があると思います。

お客が美容室で“見ているもの”は、これなのかもしれません。


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経営者の目線とお客目線の両方から、時代に合わせた適格なアドバ
イスが書かれてあり、なんらかのお店を営業されている方には、お
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