新しい時代の人の生き方
本日より元号が平成から令和に変わります。日付が変わるだけなの
ですが、不思議なもので、心もあらたまり、常日ごろ考えられない
ことも考えなければと思ってしまうのは私だけでしょうか。
令和という時代は、これまで以上に自分の人生をいかに楽しく生き
るかという、「生き方」が大事になってくると思います。
人生100年時代と言われており、今までは、生まれて、教育を受け
て、仕事をして、そして引退、しかも60歳で。
今でも、90歳まで生きることは、珍しくありません。そうなると、
60歳で引退したならば、残りの30年をどのように生きていくかとな
るわけです。
時代は、「長時間労働」から「長期間労働」へシフトしています。
ところが、先頃、経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を
続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を
示しました。
更に、45歳をボーダーラインにして多くの企業で早期退職・希望退
職者募集をかなりの企業が行っています。
私自身が団塊ジュニア世代であり、見事にリストラ候補であるわけ
です。
ましてや、慢性的な人手不足がおこる職種では、自動化・機械化が
進み、人がやっていた仕事もドンドン、機械に置き換わっていくわ
けで・・・
となると、働き方も変われば、働く人に求められるものも、これか
らどんどん変わっていきます。
ところが、人間は変化を嫌います。
たとえ最悪の生活であれ、人間は、その状態が長く続くと、慣れて
しまうものです。そして、その状態が当たり前になる。
生活に限らず仕事もそうで、サラリーマンなんてやっていると、い
つしか会社人間となり、会社が全てになります。
その会社が未来永劫続くような錯覚に陥る。
しかも、会社の状態が危険とわかっていても、そのままズルズルと
なってしまう。
最悪の結果、その会社が潰れるか、もしくはリストラされるか。
今までの考え方や価値観が、益々通用しなくなるわけです。
代替可能な仕事、替えがきく人間は、これから価値がなくなってい
くことでしょう。
結論としては、替えがきかない人材になるしかありません。
その為には、何をスベキカ。
私は、「学び」だと思うのです。
もっというと、アンラーン(アンラーニング)です。
アンラーンとは、常識を一度脇において、物事を見直してみること
です。
さて、伸びる人と伸びない人の差は何でしょうか?
伸びる人は、「何でも学ぼう」とします。
伸びない人は、「何でも知っている」と言います。
年をとればとる程、大事なものは「学び」だと思うのです。
変なもので、年を取ると、他人にわからないことを素直に聞けなく
なっていきます。
そればかりか、知りもしないくせに、知ったかぶりをします。知っ
ているわりには、何も出来ない人が多いことに驚かされます。
ちなみに、何も知らないということも同じです。
「何でも知っている」から「何でも学ぶ」という姿勢に変えていく
のです。
その「学ぶ」うえで肝になるのが、「アンラーン」という考え方な
わけです。
平成時代に学んだことを、アンラーンして物事を今一度、見直すに
は、いい機会だと思います。
この「アンラーン(アンラーニング)」ですが、更に詳しく説明す
るために、堀江貴文さんの「英語の多動力」と落合陽一さんの「日
本進化論」から、その部分を以下に引用させてもらいます。
まずは、堀江貴文さんの「英語の多動力」より、以下に引用します。
『本書は、古い学び方や価値観をアンラーン(unlearn)する必要があ
ると思って、僕の考えを書いた。
アンラーンとは常識を一度脇において、物事を見直してみること
だ。
グーグルの企業文化の一つでもあるし、映画『スター・ウォーズ』
ではヨーダがルークにフォースの使い方を教えているシーンで言
っていた。
ヨーダ:You must unlearn what you have learned.
(これまで学んだことを一度脇において)
忘れるという意味ではない。常識を一度外して、物事を見直すの
だ。そうすることで、思考が柔らかくなり、他人の常識に縛られ
ることなく、本当に自分が求める最適解、つまり英語の学び方、
付き合い方に気付くことができる。』
以上引用。
続いて、落合陽一さん「日本進化論」より、以下に引用します。
『現状でベストなのは、大学入試が終わった瞬間に、それまでやっ
てきた勉強についての価値観をすべて忘れてしまうことです。
つまり「学び方」のアンラーニングが必要になる。もちろん、暗
記した九九や方程式はすべて正しいし、「枕草子」を暗唱できる
ことが後に役に立つこともあるでしょう。
それでも、与えられた問題の答えを導き出せればそれでよかった
大学入試までの勉強のスタイルは、すべて間違いだったとアナウ
ンスすることが最善ではないかと思うのです。
もちろん、この方法論は対処療法的であることは否めません。
アンラーニングを経ることで、「あらゆる前提は偽の可能性があ
る」という、懐疑的な思考に基づいたマインドセットを身につけ
ることができます。
僕自身、そうした考えが常に頭の片隅にある子どもで、たとえば
「なぜ授業では出席をとるのか」「なぜ上履きを履くのか」とい
ったことを、真面目に考えたりすることもありました。
たしかに詰め込み型の教育は効率がいいのですが、その代償とし
て、柔軟に物事を考えるために必要な能力が欠けてしまいます。
「人生100年時代」といわれる時代、生き方のキャリアプランは
より多様なものになっていくでしょう。その中で、「自ら問題を
設定し、その解決を考えていく」という方向への教育のアップデ
ートが求められていると、僕は考えています。』
以上引用。
令和時代を自分にとってよきものとするために、今までの学びと価
値観をアンラーンし、他人に振り回されない自分なりの考え方と価
値観を獲得していきましょう。
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