やり方は後からついてくるもの


学問、商売、楽器も全て、毎日少しずつ積み重ねて上達していくも
のだと思います。直ぐに上達する魔法なんてものは、ありません。
地道に淡々と継続すると上達することの経験を積んでいる人は、何
事においても“強い”と思います。


学問、商売、楽器等、物事の上達する秘訣(コツ)が仮にあるとす
れば、私は、毎日淡々と継続するしかないと思います。

もしも、上達したいものが、最初から好きなものならば、継続する
ことはできるかもしれません。

“かもしれない”というのは、好きという感情程、あてにならない
ものはないからです。

逆に、別に好きでもないことだったけど、何となく毎日やっている
うちに好きになったということもあります。

そんなに、深く考えずになんとなくやっているうちに、好きになっ
ていくことも多いですし、好きで始めたものでも、すぐ止める人も
多いですから。

いずれにしても、好き嫌いという感情ではなくて、毎日淡々と継続
しないことには、物事は上達しない
のです。

結論として、毎日淡々と継続して何かが出来るようになった経験を
もっているかどうかが極めて大事だということです


勉強をやった経験があるとか、楽器を練習した経験があるとかは、
凄くいいことだと思います。

勉強が出来ること、楽器が弾けることも素晴らしですが、その過程
である淡々とやり続けることで上達していくことを体で知っている
ことが、とても素晴らしいことなのです。


何故、このような事をクドクドと書いたかと言いますと、
下記のツイートが気になったからです。




「1万時間の法則」をご存知でしょうか?

「一つのスキル習得には1万時間かかる」というのが、どうやら
「1万時間の法則」と言うらしいです(詳しくはググってね)。

そういえば、堀江貴文さんの「多動力」と「すべての教育は「洗脳」
である」でも出てきたのが、この「1万時間の法則」だった。


一つのことに1万時間取り組めば誰でも「100人に1人」の人材
 になれる


 1万時間というのは、1日6時間やったと考えて5年

 5年間一つの仕事を集中してやれば、その分野に長けた人材にな
 れる
。』(多動力より引用)

まあ、物事の上達には時間がある程度かかるといことです。

ツイートを見てもらえばわかるのですが、6つを満たした努力とい
うのも見てもらいたいのですが

・教師がいる
・練習課題が常に少し難しく自分のコンフォートゾーンを抜け出す
・具体的な目標がある
・フィードバックがある
・心的イメージとの相互影響
・地道な改善


どうやら、この6つを満たさない努力では、たとえ1万時間やって
も無駄になるらしい・・・

ツイートの批判を書きたいわけではありません

何が言いたいのかというと、これってノウハウになっていくのかな
と思うのです。

世の中には、やり方やノウハウが溢れています。

別に構わないのですが、この手の話が、「自分が上達できないのは
この6つを満たしていなかったからだ
」的な事を言う人が増えるよ
うな気がします。

出来ない理由にしか使われないような・・・

物事を上達するためには、その6つを満たすことが大前提とかなっ
てくると、なんか違うような。

本来の目的からズレズレで、「1万時間の法則」も「6つの努力」
あくまでも手段でしかなく、目的ではありませんよね。

目的と手段が逆転している人って結構多いですからね。

上達するためには、「1万時間の法則」と「6つの努力」が必須と
かなると、これは全然違いますよね。

こういうのってあくまでも、すべて「後付け」でしかないと、私は
強く思います。

もう一度書きますが、ツイートの批判ではありません。

物事の本質を見ないというか読めない人は、多いですから。

時間をかけて腰を据えて物事に取り組まない限り、上達はしません。

この事実を知らない人が、やり方やノウハウ本に騙されるわけです。

やり方は、毎日淡々と継続していれば後からついてきます

あくまでも結果論です。

営業でも、セールストークの組み立ての理屈で「AIDAの法則」とい
うものがあります。

これすらも、後付けです。

なんとか営業で結果を出そうと必死に相手に伝えていけば、自然と
この法則になります


以前、上司から、「法則なんて知らなくても俺はトップセールスだ
った」と言われたことがありました。

法則の全てを全部否定するつもりはありませんが、あくまでも目的
と手段が逆転しないように注意したいものです。とくに私が・・・


堀江貴文さん「すべての教育は「洗脳」である」


堀江貴文さん「多動力」


【関連記事】
毎日淡々と継続する

コメント

非公開コメント