最近の労働環境の動き


今年4月から、働き方改革による残業規制(残業削減)が開始され
ました。同時に、国をあげての副業推進。改正出入国管理法も始ま
りました。更に、45歳をボーダーラインにして多くの企業で早期退
職・希望退職者募集をかなりの企業が行っています。


そして、経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けてい
くのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示してい
ます。

この発言を受けてではないでしょうが、トヨタの豊田社長は、終身
雇用について「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりな
い」などと述べ、今のままでは継続は難しいとの認識を示していま
す。


「終身雇用守るの難しい」トヨタ社長が“限界”発言

自動車業界トップも終身雇用の継続は難しいとの認識です。

日本自動車工業会・豊田章男会長:「なかなか終身雇用を守ってい
くというのは難しい局面に入ってきたのではないかと」トヨタの豊
田社長は業界団体のトップとして、終身雇用について「雇用を続け
ている企業にインセンティブがあまりない」などと述べ、今のまま
では継続は難しいとの認識を示しました。

一方、中途や派遣の社員が増えているとして、「やりがいのある仕
事に就けるチャンスは広がっている」と述べました。終身雇用を巡
っては、経団連の中西宏明会長も「終身雇用なんてもう守れないと
思っている」と発言しています。

以上引用。


労働環境の変化といえば、日本の場合忘れてならないのが、人口構
造の変化です。

人口構造の変化にともない、勤労世代・生産年齢人口の減少により、
人手不足が続いています


もちろん、この人手不足に伴い、倒産するところもあるわけで。

ただ、一言で人手不足と言っても、人口減少によるものとは限らず、
雇用ミスマッチによるところが大きい
のです。

つまり、日本の人手不足は局地的な現象で、建設業、宿泊業・飲食
サービス業、医療、福祉、運輸業、郵便業などのいわゆる「人手不
足産業」と、そうではない産業に大きな落差があります。

上記の産業では、過酷な労働条件にもかかわらず低賃金がゆえ働き
手から敬遠されるという「雇用ミスマッチ」が原因となり人手不足
が起こっているのです。

本当は、人手不足ではなく低賃金労働者不足なのです。

だからこその、企業にとっては、低賃金で働かせるための奴隷的な
移民労働者を必要とする、改正出入国管理法開始となるなわけです



以上の動きをまとめると、

 ・働き方改革による残業規制
 ・副業推進
 ・45歳以上早期退職・希望退職者募集
 ・低賃金労働者不足による改正出入国管理法開始
 ・終身雇用の限界


この流れになると、否が応でも働き方の変化を求められます。

具体的に働き方の何を変化させなければならないのでしょうか?

働き方という形よりも、今まで常識とされてきた、モノの見方、考
え方、そして、働くということに対する価値観の変化を求められて
いるように思えます


働き方、生き方、価値観をアンラーンする必要があるのです。

アンラーンとは常識を一度脇において、物事を見直してみること

人生100年時代に入り、長時間労働から長期間労働へシフトしてい
ます。

そもそも働くとは何か?生きるとな何か?といったことを問われる
のが令和時代なのかなと実感する今日この頃なわけです。

大事なことはここからで、この問いには、答えも正解もありません。

自分自身の頭で考え、試行錯誤の積み重ねにより、自分でその答え
を導きださなければなりません


誰も教えてはくれないのですから。

自らに問題を提起し、その解決を考え導き出す力こそが、これから
の時代に求められる
のかもしれません。


「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」




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