情報とどう付き合うか
インターネットやスマホなどが社会の仕組みを大きく変えました。
情報を得る手段は、昔と比べて格段に変化しました。しかし、情報
を得て、そこで満足するのではなく、情報をもとにしてどうのよう
な行動に移すのかがこれからは、重要なのです。
情報だけを得て満足している人は、結構多いと思います。これでは、
全く意味がありません。
大事なことは、情報に対して、どのような行動をとっていくか。情
報そのものには、価値はなくなりつつあります。
情報に価値があったのは、インターネットやスマホが世の中に登場
する以前の話です。
例えば、テレビの毛髪に関する情報番組。
髪の洗い方、シャンプーの使い方が取り上げられていたりします。
美容関係の業界人として言わせて頂くと、「なんだこれ!?」って
いうほどにお粗末なものです。
キューティクルのタンパク質の熱変性すら知らずに、髪の洗い方や
ドライヤーによる仕上げを、美容師がドヤ顔で説明する。
科学もへったくれもあったもんじゃありません。
科学リテラシーの低い視聴者ならば、簡単に騙されるでしょう。
ところが、この科学リテラシーの低い人間に限って、科学的なこと
よりも、肩書のある人間の話を、そのまま鵜呑みにします。
この「肩書のある人間」というものが曲者で、こういう人間の話す
内容は、すべてが真実と思い込んでいます。
だから、疑問にすら思わないし、調べようともしません。
調べたとしても、ネットでちょっと検索するくらい。
その検索したサイトの真偽や情報の確かさなんてどうでもいい。
それもそのはずで、大体の人が勉強をしていません。
やはり基礎知識・教養は必要です。
基礎知識・教養が何かというと、高校の教科書レベルの知識・教養
を指します。
最低限の基礎知識・教養を身に付けていないと、理解できるものも
理解できません。
理解力とは、“理解力の土台をつくる”ための基礎知識・教養を身
に付けてからのものです。
世の中には、基礎的な知識・教養がなくては理解できない情報がた
くさんあります。
新聞一つとってみても、高校の教科書レベルの知識・教養があるの
とないのとでは、理解のレベルも大きく異なります。
とくに科学系の情報では、基礎知識・教養を身に付けていることが
大前提となります(もちろん他分野もそうですが)。
更に重要なことは、「情報とは、自分から積極的に取りにいくもの」
ということです。
向こうから舞い込んでくるような情報には、むしろ警戒したほうが
いいのです。
となるとテレビの情報とは?と考えなければならないのです。
テレビ番組の情報ひとつとっても、その情報をどのように活かすか
は、人それぞれです。
私自身も営業マンとして情報が命なので、絶えず使える情報を勉強
会を通して美容室に提供しています。
そこで、いつも思うことがあります。
伸びているお店程、情報を大事にします。
伸びていないお店程、情報を大事にしません。
伸びていないお店は、情報をそままお客に知ったかぶって話すだけ
で終わりです。そして、そのお客から嫌われます。
逆に、美容室から情報をもらうことも沢山あります。
伸びていないお店は、情報というよりも噂話だったり、正確性にも
欠けるし、しかも、古い。
伸びているお店では、情報の量も多く、直接、人から聞いた情報。
そして、その情報に対して、ちゃんと自分の頭で考えて、行動して
いる。
伸びているお店の、情報は、活きて(生きて)います。
私自身も刺激を受けます。そういうお店には、こちらも応えたくな
って、何か良い情報を伝えたくなるものです。
さて、「情報とどう付き合うか」という一点に絞って書かれている
のが、堀江貴文さん「情報だけ武器にしろ。」であります。
本日の内容に最適な一冊です。
「情報」は武器にもなるが、「今ある情報」はフィクションだらけ
である。これを理解し人生を選択していくだけでも、まったく違っ
た景色が見えることになるのだ。(情報だけ武器にしろ。より)
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