「多動力」の本質とは?


話をしていて、結局何を言いたいのか、わからない人っていません
か?話がとにかくダラダラと長いだけの人。逆に、今度は相手に話
を伝える場合、内容を出来るだけシンプルにまとめて伝えると、何
度も聞き直してくる人。つまり、話す内容の意味を掴めない人です。


営業は、相手が「何を云わんとしているか」を掴む仕事であると言
えます。

営業力、読解力、コミュニケーション能力と言われるものは、すべ
て共通するのです。

つまり、相手の意図するところをいかに汲み取っていくか


日常生活でも営業でも同じなのですが、なぜ、思いを汲み取れない
のでしょうか?

それは、自分の思いを相手に伝える事だけが素晴らしい事だと思い
込んでしまっている
からなのです。

物事の本質を見抜けなかったり、道理に疎い人は、その傾向が強い
ように私の経験上思います。


その人の思考に基づき行動をとり、行動の積み重ねが習慣となって
いきます。

最初の思考の取り方によって行動も習慣も違ってきます。


さて、今回も堀江貴文さんのYouTubeチェンネルより、前田裕二さん
をゲストに迎えての対談でを取り上げてみました。

動画中の二人のやり取りを見ていて、読解力、営業力、コミュニケ
ーション能力の高さに驚かされます。

読解力、物事の捉え方という視点で見て頂くと面白いと思います。

その動画ですが、以下になります。


意味もなく難しいことをやるな
【前田裕二×堀江貴文】



https://youtu.be/ZRSGgrg6yWc



(質問)
堀江さんの多動力を読み、7月に1週間、1人でインドネシアに行
くことを決めました。何かビジネスのきっかけがつかめればと思っ
ています。堀江さんがもし海外にビジネスチャンスを見出そうとす
る場合、どのようなところに着目して旅をしますか?


(堀江さんの答え)
んー、ビジネスチャンスを掴むためにインドネシアに行くって意味
がまずよくわからん。ビジネスチャンスなら日本にいた方が掴める
んじゃないんですかね?日本語も通じるし。


動画の中から印象に残ったコメントをいくつか紹介します。


堀江貴文さんのコメント

目的のない行動はするな!多動力を誤読している人たちが多い

「典型的なフワッとしたよく分からない行動だよね」

「間違ってるんだよね!行くこと自体が!」

多動力って凄い誤読されている

「誤読している人も含めてお客さんだからね」

「そもそも一週間でビジネスの切っ掛けなんて掴めない」

「そもそも旅しなくて良いよね」

決めつけて欲しいんだよね!レールに乗ることしか出来ないから

「絶対有意義な一週間にならない!行かない方が良いと思う!」

「いっぱいいるフワフワしたヤツが」

意味もなく難しいことをやりたがる

達成したい事が何か整理するのが不得意なのでは?!

「このメルマガも質問力が鍛えらえるからすごく良い」

「長い質問は統計的に良くない」

「(多動力は)本という意味では究極の形」


前田裕二さんのコメント

「その国が伸びているから飛び込んで上手くいくかは分からない」

「強烈な目的意識があれば別だが」

「インドネシアの財閥の社長に3人会うと決めてるとか?!」

難しく考える方が簡単だから

シンプルに考えることって実は難しい

「長く話す方が簡単」

「人間は考える葦である」

短い質問の人は頭良いと思う



今回のコメントは、シンプルにまとまっていて、的を得た発言が多
いように思えます。

とくに、前田さんの「シンプルに考えることって実は難しい」こそ、
まさにシンプルにまとまっており、伝えることが的確に伝わるコメ
ントといえます。

このことについて、前田裕二さんの「メモの魔力」では以下のよう
に語られています。



パスカルという、「人間は考える葦である」という名言を残したこ
とで有名な哲学者が、友人に送る手紙の最後にこう書いたというエ
ピソードがあります。

今日は時間がなくて、手紙が長くなってしまいました」。

つまり、時間がなくて十分な抽象化ができなかったから、手紙が回
りくどく、本質から遠ざかり、長くなってしまった
。というもので
す。

(中略)

化学の法則も、数学の方程式も、大体物凄く単純です。しかしなが
ら、これらの法則に至るまでに、天才化学者、数学者たちが、頭が
おかしくなるほど膨大な時間を使っています



以上引用。


一見複雑に見える現象をいかにシンプルにまとめるかが科学である
と思います。

歴史に残る数学・物理の原則や法則は、どれもシンプル

アインシュタインの相対性理論は、まさにその一つと言えます。

いかにシンプルにまとめることができるか。

そういえばアインシュタインが最後に「統一場理論」を構築しよう
と心血を注ぎましたが、死により未完に終わった
のがとても印象的
でした。


次に、堀江さんのコメント「多動力って凄い誤読されている」を取
り上げてみましょう。

これについては、箕輪厚介さんの「死ぬこと以外かすり傷」でも語
られています。




以下に引用。


自分の身体で実践する

ホリエモンから多動力のエッセンスを取材して、ホリエモンを自分
に憑依させ、せっせと原稿を書いた。

書けば書くほど多動力の神髄が分かってきた。

そうか、「多動力」というのは、あれもこれも手を出す力のように
思えるが全く違う。

自分にしかできないこと、自分がワクワクすることだけを選び取る
力なのだ


こうやってホリエモンの本を編集者である僕が書いているのもまさ
にホリエモンの「多動力」なのだ、と本質的に理解した。

(中略)

つまり「多動力」の本質とは「不動力」

自分にしかできないこと以外は周りにふりまくる力のことだ。

こういった著者が発するメッセージの本質は、よほど読解力がある
か、切実な問題として読書をしていないと見抜けない



以上引用。


私も薄々は気づいていましたが、堀江さんの本を読むと、「自分の
ヤルベキ事をいかに熱中、没頭して取り組むか
」を伝えているよう
に思えていました。

人生は時間との戦いだらから、無駄な事に囚われることなく、本当
に自分が熱くなれる事をやるべき
だと。


つまり「多動力」の本質とは「不動力

本を読むにしても、考える力、考え抜く力、思考を止めないことが
大事なことであり、どんな物事にも通ずるのです。


堀江貴文さん「多動力」




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