努力すれば報われる!?
よく知られているエジソンの名言に、「1%のひらめきと99%の努
力」という言葉があります。これほど誤解されている言葉も珍しい
と思いますが、エジソンの真意としては、99%努力しても1%のひ
らめきがなければ無駄、ということを言いたかったのだといわれて
います。
以上は、中野信子さん「努力不要論」で語られている部分です。
この本に出会うまで、私自身もエジソンの言葉を誤解しておりまし
た。
要するに、「努力すれば報われる」という考えた方でした。
中野信子さん曰く「努力すれば報われるは半分本当である」とのこ
とです。
半分本当の部分は、本当なので、何らかの能力を手に入れる為には、
これからも努力するしかありません。
では、半分ウソとはどういうことなのでしょうか?
たとえば、月に一度のエクササイズも行わない、そもそも走ること
が嫌いな人がいたとします。
その人は、努力すればウサイン・ボルトのように速く走れるのでし
ょうか?
これは、どう考えても無理です。
やはりボルトにはボルトにしかない才能があります。
しなやかかつ強靭な筋肉、速く走るのに向いた美しい骨格を、普通
の人は持っていません。
確かに努力すれば、その人のもつ可能性の最大値まではスピードア
ップできます。
けれども、限界を突破してウサイン・ボルトのように優れた記録を
残せるほど走れるか、というと、まず不可能なのです。
そのような意味では、才能は遺伝的に決まっています。
つまり、「努力すれば報われる」はウソ、ということになります。
かく言う私自身も「努力すれば報われる」と思いつつも、実際には、
ウサイン・ボルトのような現実を目の当たりにして、意識的にせよ
無意識的にせよ、そのことはウソだと気づていてはずです。
「努力すれば報われる」と信じている人も、実は、半分ウソだと気
づいているが、気づいていないフリをしているのかもです。
ですが、私自身は、エジソンの名言しかり、ウサイン・ボルトの件
にしても、妙に納得できました。
何が納得できたのかというと、「他人と比べても意味がない」のだ
と。
だからこそ、自分にしか出来ないことをトコトン追求することにし
ました。
比べていいものは、出来なかったときの過去の自分だけです。
では、本当の努力とは何か?
これを知りたい方は、是非、中野信子さんの「努力不要論」を読ん
でみて下さい。
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「やり方は後からついてくるもの」
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